夏目友人帳 陸 第6話

夏目友人帳 陸 第6話 西村と北本  感想

原作では特別編として描かれた西村くんと北本くんのエピソード、どちらもとても印象的だった。アニメで観られて嬉しい。大きな事件が起きるわけではない、ささやかな日常のエピソードといってもいいのに、ところどころぐっときて泣きそうになる。夏目くん、西村くん、北本くん、三人それぞれの想いにとても心惹かれる。北本くんと西村くん、二人のナレーションから始まるのが良かった。やって来た転校生の夏目くん。二人が原作と違って同じクラスの設定になっている。少しづつ仲良くなっていくのも気まずくなるのも本当に繊細な心情が描かれていて。

思わず「来るな」と叫んでしまったのを寝言と言ってごまかしたら西村くんは笑った。それが夏目くんにとっては嬉しいことだったのがお礼の言葉と笑顔から伝わってくる。倒れていた夏目くんを家に連れてきて、ふと素直に話してくれた自分のこと。西村くんのお兄さんの台詞、とても刺さる。西村くんのモノローグが本当に何と言ったらいいのか、とても素直で繊細で。「おれは最近ひどくさみしい」の部分がなかったのは残念でした。良平さんの声で聴きたかった。知らぬ間に妖に影響されて、危ないところを夏目くんに助けられた。遠い意識のなかで聞いた夏目くんとニャンコ先生の会話。「一番最初に声をかけてくれたんだ」、「もっといっぱい話しをしよう」の流れが泣ける。二人で鶴を折っている場面のお兄さんのさり気ない優しさは原作でも胸打たれた。頭の上にのせるところがかわいい。

北本くんのエピソードもどこかせつなく寂しく、優しくてあたたかい。誰もが感じるような漠然とした将来への不安。家族思いで責任感が強い北本くんらしいモノローグ。落ち着いた優しい声が深い想いをしみじみ感じさせる。菅沼さんの声、凄くいい。ガラス玉のような目、という表現が印象的。人か妖か、夏目くんには話しかけられてもすぐに判断がつかない。こちらもところどころ削られている部分があって、その点は残念。特に田沼くんは出して欲しかった。保健室に運んだあとのやりとりが観たかった。進路の話し、夏目くんのことを考える北本くん。ここもモノローグの言葉にぐっとくる。夏目くんと共に妖の力で学校に閉じ込められた。強い風、夏目くんにまきつくカーテンと舞い落ちる無数の紙。北本くんが見つけた鈴のおかげで助かった。「ありがとう」の夏目くんの表情がとてもキレイで幻想的。感じる距離、縮まる距離。「ずっとここにいたいんだ」、「もうどこへも行きたくないよ」。夏目くんの言葉、神谷さんの演技ともあいまって自然と涙が・・・。帰り道の夏目くんと北本くんの元に西村くんも合流して三人で話すラストになっていたのは良かった。不器用で少しづつしか進めなくても、本当のことを知らなくても、歩み寄り支え合う。夏目くんにとっての二人の存在の大きさを二人の視点を通してあらためて感じた。どちらも本当にいいエピソードで今までの三人の交流を思うと感慨深くしみじみする・・・。


          
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