夏目友人帳 伍 第9話

夏目友人帳 伍 第9話 険しきをゆく  感想

大きな妖に追われる夏目くん。橋の下に隠れてやり過ごすと物音が。笠をかぶった小さな妖を下敷きにしていた。夏目くんの撃退パンチいつもカッコイイ。こうゆう時は普段のイメージと違って強い。小さな妖を助けて公園まで連れて来たら突然すごい勢いで驚かれた。笠にアウトローな感じの傷が。ニャンコ先生が巨大な顔で登場するのが面白い。笠の弁償として妖の手伝いをすることに。妖が語る朱遠様との出会いと交流。笠を取るとその下にもちゃんと目と口がある。朱遠様の世を達観したような哲学的な言動。仙人のようなイメージ。二人で流れ星を見るのは原作にはない場面。妖が葉っぱの寝床で寝ているのがかわいい。朱遠様から仙術の修行でこの地を旅立つこと、「道は険しく、二度と見まえまい」と告げられる。小さな妖が懸命に追いかける姿がせつない。あっという間に遠い空に消えてゆく高貴な行列。一行について行きたいと願う、妖の純粋な想い。それに対して先生はトンボをつかまえようとしたり、正論でぴしゃり。それらしい恰好をして列の最後について行く、と言うしいたけ妖。何を言われても想いは強い。

美しい姿になろうと着飾るために石を砕いたり花を摘んだり、夏目くんとしいたけ妖は共に奮闘。すっかり疲れて野原につっぷしている夏目くん。先生は住む世界が違うからどうにもならない、と冷静に現実を告げる。ただ傍にいたいという想い。人と妖とのいろいろな出会い、ひと時の繊細な交流を思い出す夏目くん。悪夢を見る場面も原作には1コマだけでハッキリとは描かれていない。妖が疲れた夏目くんにあけびを持ってきてくれた。優しいと言われて慌てたように走って行く、照れた姿がかわいい。妖が花を摘んでいると通りがかりの妖怪たちが話している声が聴こえてきて。貢物に人の子、と聴いてハッとするしいたけ妖。その後ろで先生が無言で見ているのが印象的。

仕度も出来上がった。そろそろ一行が現れる頃だと聞いて帰ろうとする夏目くんを止める妖。先生が何か言いかけるけれど、夏目くんの優しい笑顔と励ましの言葉。その姿に妖は何を感じたのか。しゃりん、しゃりんと音が聴こえてきて一行がやって来た。その高貴な姿に夏目くんも先生も眩しそう。朱遠様は妖というよりも神格に近い存在なんだろうな。しいたけ妖は臆せず進み出て列に入れて欲しいと頼む。お供の妖から「何を捧げる?」と問われて。夏目くんを振り返る、その視線。迷い、逡巡、そして。何の捧げものもないと素直に告げて頭をさげた。しかし朱遠様からは別離の言葉が。「連れてはゆけぬ。友よ、帰られよ」。号泣する妖の姿が悲しくて・・・。そっと頭をなでて慰める夏目くん。妖の言葉をさり気なく遮る先生の優しさを感じる。妖はまだ諦めてはいなかった。その言葉に応えるように先ほどのお供の妖が再び現れて修行の書物を渡していく。たとえ険しき道でも、「きっとやれる。そうだろう?」。悲しい別れで終わってしまうのではなく強い意志と希望で終わるラストに心洗われる。次回は塔子さんと滋さんの話しだ。これも印象的なエピソードとして覚えがある。5期の最後はどう締めることになるのか、それも気になってきた。


         
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