裏切りは僕の名前を知っているの記事

「裏切りは僕の名前を知っている」 第13巻

裏切りは僕の名前を知っている 第13巻 (あすかコミックスDX)



「裏切りは僕の名前を知っている」 第13巻  感想

雑誌で最終話を読んだのがつい先日のように思われますがコミックスでも完結の13巻が早くも発売されて、本当に終わったんだなぁという実感が少しづつ湧いてきたところです。連載時に感想はすでに各号書いているので内容などの詳細はそちらで。表紙の夕月の表情からも流れた時間と夕月自身の成長を感じる。1巻が懐かしく思い出されます。カラー口絵はこちらも懐かしい冷呀と天白さん。アニメDVDのジャケ絵ですね。今見てもホント美しい。この巻にふさわしい二人。Story.57からLast Storyまでの5話分、2016年5月号に掲載された4コマ1p、 2016年3月号に掲載された特別編4p(どちらのリンクも過去記事の感想にとびます)、あとがき2pが掲載されています。そしてカバー下には同じ2016年5月号の中身には掲載されていない4コマが!ページ数の都合でここに載せてくれたのかもしれませんが嬉しいサプライズ。ルカからの一言も嬉しい。本編は雑誌掲載時とは章立てが変わっていて2回にわたって掲載されていたものが一つに繋がっている章があるので連載時とはStory数が違います。以下、ネタバレを含む感想です。

Story.58までは上野の事件の捜査、正宗の弟が亡くなった真相、母の迦耶子さんが復讐に至った経緯など、主に迦耶子さんの話しがメイン。母が事件の共犯者だったと知った正宗の涙が何回見てもツラい。迦耶子さんに冷呀が直接グリムワールを手渡していたこと、同じ神命家の血筋だったことは意外でした。ルゼの登場も予想外で嬉しかった。まさかここでこのタイミングで出てくるとは思わず。ルゼの鋭い美しさとルカの憂いを秘めた美しさの描き分けが見事。夕月、ルカ、ルゼ、三人の会話場面がとても好き。夕月の純粋さに対する反応が二人とも似ている部分があって双子だなぁと思う。Story.59から一気に怒涛の展開に突入。夕月が迦耶子さんを斬ったこと、斎悧が幽閉されたこと、正宗が父親の朱佐玖に体を乗っ取られたこと、全て驚きの連続で。そしてこのあとの奏多さんが戻ってきたような冷呀の言葉とせつない表情、ずっと気になっていた夜御がここで眠りについていたことはいちばんの衝撃だった。これは全く予想外でした。夜御は亡くなったあと誰かに転生したのだと思い込んでいた。夜御が転生したのがユキなのか?と思っていた時期がありました。

終盤に向けて驚きは続く。冷呀がルゼと共に夕月を訪ねてきて「若宮奏多として来た」でまず驚いたし、奪われた夜御の魂を取り戻すために魔王ルシファーを召喚するのが目的だったという話しが壮大で。ここですでに過去形で語られている。そして明かされる黄泉の落日の真実。夜御は天白さんの子供を身ごもったことで元老に殺された。全ての真実を知っていたのは冷呀のみ。一言も書かれてはいないけど冷呀は夜御を愛していたのだろう。そのために怒りにかられて里を滅ぼし、魂を取り戻すために戦い続けていたのだろう。黄泉の落日の真実を描くこと、これがこの作品の大きな終着点のひとつだったことがわかる。せつなく優しい表情、強い決意、奏多さんこそ冷呀の本質だったと思える。

ずっと地下牢で体内のデュラスが静まるのを耐えていた天白さんは朱佐玖に邪眼を使われて真実を知った。襲撃をうける京都の本家。ここからもう本当に怒涛の展開で、よくこのページ数に収まったと思わずにいられない。あとでわかることだけど天白さんは珀幽を殺して復讐したことになるんだな。そして未だにわからない、斎悧の牢にやって来て鍵を開け逃がした人物。最初は朱佐玖かと思ったけどたぶん違う。でも黒いブーツに黒のコートに見えるのでジェネラルクラスのオーパスト?? もしかして個人的にずーっと気になっている6巻に一瞬だけ登場した仮面の男?! それなら斎悧が知っているのもわかる。8巻で斎悧たちと一緒にルカの回想に出ているし、「あの時あの場所にいた者たちがそろう・・・」と黒刀が言っている。京都で愁生と十瑚が遭遇した謎の吸血鬼もこの人物だと思っていた。完全に個人的な推測でしかないけど。この部分が何も明かされずに終わったのは残念。ちょっと話しが横道にそれました。

必死にカデンツァたちと戦う焔椎真、愁生、リアの前に夕月たちが到着して全員集合しての総力戦。短い場面だけどみんなの共闘が見られて良かった。でも天白さんは・・・朱佐玖と共にインフェルヌスの扉に消えてしまった。天白さんがここまで深い設定のあるキャラだったことも本当に予想外でした。天白さんと冷呀、最初に裏切ったのは裏切られていたのは・・・裏切りというキーワードで立場が逆転する表裏一体を成す存在だったことが最終話まで読んで初めてわかった。このあと天白さんがどうなるのか、何とも気掛かり。行方不明になった斎悧も、正宗が元に戻るのかも。狼師匠、斎悧、天白さん・・・やっぱりいろいろ思い出してしまう。「俺はおまえを裏切らない」。最初から変わらないルカの言葉にいろんなことが浄化されてゆく。変わったこともあれば変わらないこともある。最後にみんなが集う姿にここからまた繋がってゆく未来があればいいなと願わずにいられない。これが本当に最終話だなんてまだ信じられない気持ちもある。何回も書いているけど裏僕は本当に好きなキャラばかりで、ストーリーも世界観も大好きで、続きを読めないのが寂しい。でもきっとまたいつか会えるよね。あとがきを読んで、その想いを強くしました。小田切先生には本当に今までお疲れさまでしたという想いと、この作品を生み出してくださったことに感謝しています。まだいろいろ書き足りない気がするけど繰り返しばかりになってしまうのでここらへんで。今はあらためて1巻から全部読み直してアニメのDVDも通して観返してみようと思っています。またどこかで彼らに会えることを願って・・・。


          

ASUKA 6月号 裏切りは僕の名前を知っている

ASUKA 6月号 裏切りは僕の名前を知っている Last Story  感想

ついにここで完結となってしまいました・・・。ちょっとまだ信じられない感じだけど。最初に書いておきますがストーリー自体が終わってしまったわけではありません。最後の雰囲気は少年漫画でいうところのまさに「俺たちの戦いはこれからだ!」という感じで。明かされていない部分はそのまま、今回の話しにも今後に続く伏線となるような部分があり、この話しはまだこれから続いていくという予感しかしない!ちなみに最初のページに最終回といったアオリは入っていません。これで第3部の完結ということなので個人的な希望的観測としてはいずれ、いつの日か再び第4部が描かれるのではないかと・・・。いったんここで幕は下りたけれども、またいつか続きが読めたら・・・と心底願っています。最近の作品はいったん終了してしばらくしてから続編が始まったり、本編の補完的なエピソードや後日談などが描かれたり、続いていくものがとても多いので余計にそう思ってしまう。

天白さんはエノクの鍵とソロモンの鍵を朱佐玖に渡して共にインフェルヌスの扉の奥に行ってしまった・・・。天白さん・・・こんなことになるとはつい数か月前まで全く思ってなかったよ・・・。天白さんの真実は冷呀が全て話してくれた。魔王の力を体内に宿し、嘘の記憶を植え付けられ、元老によって意図的に作られた人間の体に悪魔の魔力を持った特別な存在。その力を元老はずっと利用してきた。かなり残酷な話し。11巻の元老や珀幽の発言、冷呀が言っていた人間は信じられない、全て真実と思うな、といった言葉の意味はこうゆうことだったのか。橘さんの表情から察するに彼は知っていたのかな。天白さんを救うという冷呀の決意の重さに二人が親友として過ごした過去が想われる。天白さんは夕月たちを裏切ったことになるのだろうか。生い立ちを思えばむしろ裏切られた側と思えるし、最初に裏切ったと思われていた冷呀は仲間になった。裏切るのは誰なのか、という言葉の深み。珀幽と狼師匠が亡くなっていたことには驚きました。狼師匠、まさかこんな突然に;; 頼れる兄貴キャラで好きだったのに・・・;; 斎悧が行方不明になっていることにも驚いた。ここで今後に続いていくような展開があるとは思ってなかった。髪を切るリアが痛々しくて・・・。斎悧が天白さんの秘密を知っていた、というのも邪眼持ちとしてはそうゆうことになるのか、と。一人とても複雑そうだったのもそんな理由が関係していたのか。狼師匠、斎悧、天白さん・・・今までのことを思い返すとつらい。

それでもルカはちゃんと夕月の傍にいてくれる;; 「俺はおまえを裏切らない」。この言葉がルカの真実なのはずっと変わらない。この言葉、今も櫻井さんのルカの声で聴こえてくるよ。ルゼはどうなるのかな~と思っていたら冷呀と共に夕月たちと一緒にいてくれることになって良かった。マスターが正式に冷呀になったのも本当に良かった。冷呀とルゼの関係好きです。冷呀の命令というのがもの凄く冷呀、というか奏多さんらしい。ルカとルゼが並んだ場面が眼とか口とかそっくりで、やりとりが面白くて和みました。最後にコメディっぽい場面があるとは思ってなかったのでかわいい夕月ともども癒された。髪が短くなったリアもかわいいけど胸が痛む。リア、十瑚、九十九、千紫郎さん、黒刀、愁生、焔椎真、斎悧、ツヴァイルトのみんな大好きです。ルカ、夕月、天白さん、橘さん、藤原先生、ソドム、そして冷呀もルゼも敵キャラまで含めて、全員書ききれないけど本当に裏僕は好きなキャラばっかりで。これで会えなくなるのはあまりにも寂しすぎる。また会えると信じたいです。

コミックス13巻が早くも来月の5月24日に発売予定とのことで、そちらの巻末のあとがきなどで結末に関しての詳細がいろいろわかるかなという気がします。とにかく今は数年先になったとしても続きはいつか読むことが出来るだろうと個人的に思っています。そう信じたいです・・・!最後になりましたが、ここで小田切先生に感謝の言葉を。小田切先生、長期にわたる連載、本当にお疲れ様でした。素晴らしいストーリーとキャラクターたちを世に送り出してくれたことに心から感謝しています。この作品に出会えて本当に良かった。またいつの日かこのキャラたちに出会えることを願っています!


          

ASUKA 5月号 裏切りは僕の名前を知っている

ASUKA 5月号 裏切りは僕の名前を知っている Story.62  感想

表紙にラストまであと2話と表記されていて、え?と思いましたが第3部完結まで今号を入れてあと2話ということみたいで。次号予告などを見ると第3部の完結でいったん終了する形になるのか、またしばらくしてから4部が始まるのか、今後がどうなるのか詳細は次号を見ないとわからない感じですね・・・。個人的には時間があいても今後また連載が続くことを願っています。今号は怒涛の高速展開でドキドキしながら読みました。後半はもう一気にバトルに突入していて。前回に引き続き、展開に驚かされた62話でした。

奏多さん・・・もう冷呀というよりも完全に奏多さん。真実の想いを語る奏多さんの表情が美しくて思わず見惚れた。余談ですが数号前から買いに行く手間をはぶいてすぐに読めるように電子書籍のほうを購入していて、かなり拡大して細部までじっくり拝めるのが嬉しい。ルカの美しい表情とかもいつもPC画面で拡大して真剣に見入っています。操作的に読みにくい部分はあるけれど; 夕月を死なせたくないとツヴァイルトたちに真摯に語る奏多さん。過去の奏多さんの言動、鎌倉でのカデンツァとの戦い、愁生の台詞など過去の繋がりのある場面も振り返られて。最初は疑っていた黒刀も話しを聞いてくれることに。ルシファーの召喚方法が語られ、冷呀がエノクの鍵を手に入れようとしていた理由が判明。すでに10巻の冷呀の台詞で本家にあることは出てきていた。奏多さんは本当に本気だ。台詞と態度に驚いた。夕月を救うという目的が一致して、今までずっと戦ってきた過去がここで一気に変化してツヴァイルトたちと冷呀が協力し合うことに。コミックス数冊を読み返して各キャラの今までに出てきた台詞が細かい部分でいろいろ繋がっていることにあらためて気付いた。朝陽院で夕月と奏多さんが出会っていたこと(今となっては意図的に出会わせたと言うべきか)、ひとつ前の戦いでのこと、唐突ではなくいろいろと、ここに至る伏線はちりばめられていた。

鎌倉の祇王邸での異変は橘さんが知らせてくれた。ここから展開がとても早い。早速、奏多さんが協力してくれてどこでもドア的な異界扉から鎌倉へ。召喚、便利だ。冬解さんが無事でホッとした。朱佐玖に邪眼を使われていた。邪眼は斎悧が持っている能力なのでこれはおそらく神命家の血筋と関係しているのだろう。天白さんの姿はなく、すでに京都の本家が襲撃されていた。天白さんはどうなってしまったのか?!過去の真実の全てを知って復讐に走っているように見えるけど朱佐玖に操られているようにも見える。ここで珀幽が出てきたのも意外だった。この人は生き残って真実を語ることになるのでは?と思う。たぶん狼師匠が爆発のなかで助けたんじゃないかと。牢の中の斎悧のところにやって来た人物は朱佐玖かと思ったけど違うような。いきなり焔椎真がカデンツァと戦ってて完全にバトルモードな展開に驚いた。リアの武器の扇は初めて出てきた気がする。足と言っているので舞ながら戦うとかかな。

冷呀の「全員連れてきた」がカッコイイ。窮地にたたされた焔椎真たちの前にルカや九十九が現れて加勢。一気に形勢逆転。ルカと十瑚とかみんなの共闘がカッコイイです。愁生とリアがルゼを見て「ルカ?!」と驚く場面がちょっと面白かった。ルゼも一緒に戦ってくれているのが嬉しい。そして夕月の神の光がみんなの傷を癒してゆく。全員が揃ったことで朱佐玖を倒す体制は整ったように思う。しかし天白さんはどうなるのか?!まだ気になることが山ほどあって、次号を読むのが正直コワいような気がする・・・。前回の時点では第3部が終わったらすぐに4部が始まるものとばかり思っていた。でも今月号の表記を見るとそんな雰囲気ではないようで・・・。まだ終わってほしくはないし、まだまだ読み続けたいので続きがいつになってもずっと待っていたい気持ちでいっぱいです!


追記
拍手コメントくださった方へ
励ましの言葉ありがとうございます!最終回の文字を見た時は私も驚きました。今後がどうなるのか現時点ではわかりませんが、とにかく次号を待つしかないですね。また連載が再開することを願っています。


          

ASUKA 3月号 裏切りは僕の名前を知っている

ASUKA 3月号 裏切りは僕の名前を知っている Story.61  感想

黄泉の落日の真実が明かされるということで緊張しつつ読みました。いろいろと自分が予想していたのとは違うことばかりで、かなり驚いた。それと同時に冷呀の印象が相当変わった気がする。現時点で明かされたことだけ、しかもストーリー的には次回のほうが重要かもしれない?と思えて、どこまで踏み込んで書いていいものか・・・。そんな感じですがとりあえず今の印象でのネタバレ含む感想です。まだ頭で整理しきれてなくて解釈がおかしい部分もあるかと思いますがご容赦ください。

迦耶子さんを斬ったという前回の夕月の話しがけっこう衝撃的でしたがちゃんとフォローされていて安心した。悲しい話しではあるけれど、そうするしかなかった、そうしたことで迦耶子さん自身は救われたんだなと思えたので。夕月の剣、台詞と以前の描写から察するに、過去のユキも同じことをしていたという過去の行動と繋がる重要な物なのだろう。前回、言及されていなかっただけでルカとルゼが戦っていたこともわかった。一定時間で引いていったというルゼの行動も冷呀との信頼関係を思わせる。そしてここから!外に出た夕月とルカの前に突然、冷呀とルゼが現れて驚きました。こんな直接的に会いに来るとは思わなくて。しかも冷呀ではなく奏多さん?!前回の奏多さんに戻っているような雰囲気からちゃんと繋がっている。「若宮奏多として来た」とハッキリ言っているのもビックリ・・・。前回の予感通り、というか前回と同じく急展開。夜御のことに関係していきなり魔王の召喚という大きな話しが出てきたのも予想外で。十瑚や黒刀たち他のツヴァイルトもやって来て、ここで冷呀自身の口から黄泉の落日の真実が語られる。あの日、何が起きたのか。

黄泉の落日とは言葉のとおり、夜御が亡くなった日だった。自分では冷呀と夜御が惹かれ合っていて、それを周囲には隠していて天白さんだけが知っていたのだと予想していた。恋人を殺されたために冷呀は復讐を決意したのかと・・・。真相は全く違っていた。冷呀ではなく天白さんのほうだった。天白さんと夜御が周囲に反対されている恋人同士だった。5巻、Story.24の冒頭の夜御の表情と言葉、今読み返すと意味がわかる。夜御が身ごもった子供の謎、何故元老がかたくなに反対して殺したのか。これからの天白さんの話しに大きく関係してくるのは間違いない。そして冷呀も夜御のことを好きだったのだろう。ここまで明かされて冷呀の印象がだいぶ大きく変わった。夜御のことを想い続ける凄く純粋な人物に思えてきて・・・。そうなると過去の奏多さんの優しい態度とも違和感がなくなってくる。ラスボス感たっぷりだった元老の態度、ルカと関係してくると思われる魔王の召喚の話しなど、だいぶ一気に今までの伏線と考えられる部分が前に出てきて、ついに最終局面に差し掛かるのかと思うとちょっとどきどきする。

そして最後は天白さん!スザクが冬解さんを倒してすでに天白さんの牢の中にいる展開にビックリした。スザクの力がかなり強いようで気になる。正宗の父親だけでなく、更に別の誰かと繋がっているとか・・・ないかな。天白さんの隠された記憶を取り戻させようとするスザク。作られた記憶ではなく真実の記憶?!ここで次回へ。天白さんて一体何者??一気に天白さんが謎の存在になった。天白さんについては全く予想外だったので本当に驚きました。最後のページに”次回、第3部最終回”と書かれていて、今まで第1部、第2部という表記は特になかったように思うのですが、愁生と焔椎真が関わった事件が全て終わるまでが第1部、鎌倉編から温泉旅行までが第2部、迦耶子さんの事件の始まりとなる部分からが第3部かな?と推測してみたけどどうなのだろう。ちなみに次号はお休み、次回の掲載は5月号です。


ASUKA 2月号 裏切りは僕の名前を知っている

ASUKA 2月号 裏切りは僕の名前を知っている Story.60  感想

ネタバレ感想です。
夕月が眠っている場面から始まっていて一体何がどうなったのかと驚いた。あの日からすでに5日が経過。ルカが到着した時には、ということはルカとルゼは戦わなかったってことかな。冷呀がすでに出てきていたことにも驚いたし、正宗が冷呀についていったというのもビックリ。あの日、何が起きたのか。京都の斎悧は同じ神命家の一族として幽閉されていた。何かいろいろ急展開。神命一族は冷呀に始まり、正宗の父親、迦耶子さん、さらに正宗まで。でも斎悧の口ぶりだとまだ過去に他の何かがあるような・・・。結界が張られた牢に閉じ込められているけれど斎悧自身は冷静。ただ正宗のことは本当に悔しく、やりきれない思いだろう。「裏切るのは 誰なのか?」。何か非常に意味深く感じる一文。

夕月が目を覚ました。ルカがずっと傍にいてくれたんだろう。その頃、天白さんはまだ・・・。一日も早く戻って来て!そう願い続けてずいぶん経った気がする。無事に帰ってきてくれるのがとても待ち遠しい。元老の動きは冬解さんを通してちゃんと把握している。本当に天白さん大丈夫なのか、とても心配。目を覚ました夕月を囲んで京都にいる愁生たちと画面を通して話し合い。何が起こったのか、夕月が全て話してくれた。夕月と正宗の前に現れた冷呀。「我が同胞」という言葉は同じ神命家の一族で同じネクロマンサーで祇王を裏切ることになった正宗の父親に向けられた言葉なのだろう。冷呀に恨みの声を送っていたのは正宗の父、朱佐玖。現在のエピソードが始まった当初、かなり正宗と迦耶子さんがクローズアップされていたので何かしら大きくストーリーに絡んでくるものと思っていた。しかし父親のスザクが正宗の体を乗っ取ったという展開はかなり予想外でした。体は滅んでも魂は生き延びていたとか凄い話しになってきた。さらに夕月が迦耶子さんを斬った、というのも衝撃だった。

今回の事件では冷呀はスザクの声に応えただけという態度に見える。最初から計算どおりなのかもしれないけれど。冷呀に自ら協力を申し出るスザク。ルゼもカデンツァもスザクを信用してはいない。ルゼはあからさまに警戒している。突然のスザクの登場で更に今後がわからなくなってきた。そして最後に更なる驚きが。冷呀が話しかけているのは誰なんだろう?と思ったら。ずっと詳しいことが明かされていなかった人物がここにいたとは・・・。でも考えてみたら最近会話の中に登場していたり、その予兆は確かにあった。彼女も転生して・・・とずっと思っていたけど、どうなんだろう・・・。現時点ではまだ何もわからないし冷呀の台詞も非常に気になる。冷呀の表情が冷呀じゃなくて奏多さんに戻っているように見える。前回までの犯人捜しの展開から予想以上に話しが動いていろいろ驚くと同時にここからスピードアップしそうな予感もして、かなり眼が離せない感じになってきた。


          

ASUKA12月号 裏切りは僕の名前を知っている

ASUKA12月号 裏切りは僕の名前を知っている Story.59  感想

ネタバレ感想です。
眼鏡の委員長が復讐相手の最後のひとり。名前もフルネームで出てきた。迦耶子さんのことは全く知らず、けっこう冷静。主犯は君、と言いきられているのでおそらくもうこの人物で間違いないだろう。本人は特に何か言っているわけではないけど。迦耶子さんが別人のようになっていて怖ろしい。本当に自分で終わらせるつもりでここまで来たのがハッキリわかる。「私の躰がもう限界」。この言葉が迦耶子さんがどうなってしまったのか、何があったのかを知る手がかりになっていることに最後まで読んで気付いた。校内には誰もいない。結界を張ったのは誰なのか。

中学に向かう夕月たちの前に突然とても懐かしい人が登場してビックリ!!まさかここで、というかこのエピソードで出てくるとは思わなかった。ルゼ、久しぶり!自分の記憶に間違いがなければ鎌倉での戦いのあと、8巻で冷呀と話していた場面以来の登場じゃないかな。相変わらず美しい・・・。ルカよりももっと冷たく厳しい美しさ。軍服姿カラーで見たいなぁ。確かに今回のことで冷呀が何を目的にしているのかまだよくわからない。最初はグリムワールに関係していると思っていたけど・・・? ルゼに話しかける夕月。主の命令で動いていると言うルゼに対する夕月の言葉が凄く夕月らしい。命令に従っているだけなら何も言われなければ何もしないってことになる。正論すぎる。明らかに驚いている表情のルゼ。混乱しているのがちょっとかわいい。こうして見てるとルカとルゼって別に仲悪いわけじゃないように思える。本当にルゼの言葉通り、命令に従って戦っているだけで特に強い敵対心があるわけじゃないんだろうな。ルカが人間側についたことに関してはもちろん思うところはいろいろあるだろうけれど。ルカとルゼはこのまま戦うことになるのか、それとも。

中学に向かう夕月と正宗。現れたニーダトレヒに正宗がグリムワールから悪魔を召喚して対抗。軽く瞬殺だった。冷呀が神命家の血筋であることが今回の事件とやはり大きく関係していそう。お父さんの形見だという正宗のグリムワールも気になる。迦耶子さんが尊を追い詰めたところで夕月と正宗が。迦耶子さんの姿?!もう人ではなくなってしまったのか・・・。グリムワールを渡されただけではなかったのか、あるいは自分自身でってこともあるかもしれない。とにかく続きを待たないとですね。ルゼが登場したことで冷呀も夕月の前に現れるのかな~という気がしてきた。ルカとルゼが話している場面、美しくてカッコ良くて何度も見てしまう。ちなみに次号はお休みのようです。

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ASUKA11月号 裏切りは僕の名前を知っている

ASUKA11月号 裏切りは僕の名前を知っている Story.58  感想

今月号は裏僕表紙。ルカと夕月。秋らしいシックな色調がとてもステキです。今更書くことでもないけどルカの肌の白さがホントにもう。そして文字通りの濡羽色の黒髪。美しい。以下、ネタバレ感想です。

「私が死んだ日」というショッキングと言ってもいいようなサブタイトルからも察せられる重く暗い事件の真相。冒頭から迦耶子さんの独白のようになっていて、残されていた手紙から事件の詳細が明らかに。大和くんが純粋で健気;; あの少年がお線香をあげに訪ねて来ていたのは意外だった。事故で亡くなったと思っていた息子の死が実はそうではなかった。窓辺で落とされそうになっている場面で「離してあげれば?」と冷静に言っているのが誰の台詞なのかわからなくて、第三者がいるのかな?と最初は思ったけどグループの中の誰かの台詞かな?と思い直して通り過ぎてしまった。すでにここで残されたもう一人がいることが示唆されていた。真実を知った迦耶子さんは激しくショックを受けて・・・かなりツライ展開。

そんな迦耶子さんの前に冷呀が現れた。けして偶然ではなく、状況を見計らってやって来たのだろう。冷呀の姿を見るのも久しぶり。手渡された一冊のグリムワール。さらっと書かれているけど冷呀が神命家の血筋だったという設定に驚いた。やっぱり神命家っていろいろある家柄なんだなとあらためて感じる。正宗の父親がカデンツァを召喚したのもわかるような。真実を知った正宗の涙が;;;;悲劇すぎて胸が痛む・・・。迦耶子さんはやはり中学に向かっていた。9巻で夕月たちが会った時に言っていた言葉の意味。本当に恐ろしいのは人間なのか悪魔なのか・・・。そして復讐の最後のひとりは?!どうりで最初に登場してきた時から印象的だったはず。ただ本当にこの人物なのかどうか、他のデュラスが関係しているのかまだわからない。召喚したミッドヴィルンはすでに黒刀が倒している。それなのにデュラスによる事件が起きた、という前回の連続召喚の謎を考えてもまだ真相に辿り着いてはいない。まだ隠されていることがありそうで、解決にはもう少し時間がかかりそう。

図書カードの応募者全員サービスは今月号もあります。表紙のイラストです。

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「裏切りは僕の名前を知っている」 第12巻

裏切りは僕の名前を知っている 第12巻 (あすかコミックスDX)



「裏切りは僕の名前を知っている」 第12巻  感想

3年数か月ぶりのコミックス発売。11巻を手にした日からもう3年以上が過ぎていたなんて・・・。新刊が出るのをずっと待っていました! Story.53からStory.56までと斎悧がメインの特別編「人と世界の中に」、2013年に本誌掲載されたショート漫画「裏僕みにまむ。」を収録。あとがきの裏僕楽屋裏もあります。Story.53と54が2013年に描かれたものでStory.55からが2016年という、時の経過を感じるとともに、続きが読めて本当に良かった!という思いが・・・。表紙のルカが美しくて、まさに絶対零度みたいな眼差しが!素晴らしいです。黒と青の色合いも思いきり裏僕の世界。そして折り返しの小田切先生のコメントの一文が感慨深くて;; もの凄く実感がこもっている感じがします。

以下、ネタバレを含む感想となります。雑誌掲載時の感想とほぼ同じ部分もありますがご容赦を。
コミックスの利点はやはりまとめて一気に読めること。ストーリーの流れを確認しつつ自分でも忘れていた部分を思い出しながら読んでいると雑誌の時とは少し印象が変わってくる場面も。53話の冒頭、前世の自分に今の自分の姿が重なって悪夢をみる夕月。この場面の前世の台詞が「希望」と「殺める」と相反するような表現になっていることがとても重要に思えてくる。持っている剣も気になる。結界から助け出された愁生はまだ眠ったままだけど、焔椎真の態度に今までとは違う、落ち着いた芯の強さが感じられてカッコイイです。熾束師匠と狼師匠も本当にいい人達で。二人の決意と覚悟、ツヴァイルトの弟子たちへの思いは何回読んでも胸を締め付けられるような感じがして泣ける。中学で捜査を続ける黒刀と千紫郎さん。メガネの委員長は初登場時から個人的にひそかな推しキャラ。斎悧の過去回想やモノローグはいつも非常に意味ありげで気になる。すれ違うルカへの言葉。この場面、この巻の見せ場といってもいいくらいにインパクトがある。斎悧はルカを許せないという以上に自分自身が許せない、深い後悔と罪の意識にさいなまれているように見える。ユキを待っていると思われる軍服姿のルカの過去回想、ひとコマだけですが雑誌で見た時からこれは!と凄く気になっている。雰囲気的に駆け落ちのような・・・。ちょうど戻って来た夕月のあたたかい笑顔にルカと同じ気持ちで心打たれてしまう。心からホッとする笑顔。ルカの横顔もすごく好き。

朝陽院での16年間。ずっとルカが見守ってくれていた。16年という長さにしみじみする。ここからまた1巻に戻りたくなる気分。本当に知りたいことばかり。でも天白さんは不在で夕月が話しを聞くことは叶わず。黒刀と千紫郎さんの子供の頃の思い出はとても奥深いことが語られていて沁みるなぁ。人と人との繋がりの深さや信頼は裏僕の大きなテーマですね。グリムワールを持つ少年を見つけた黒刀の前に現れたデュラス。ここで何かわかるかなと思ったけど邪眼の持ち主だったためにすぐに倒すしかなかった。京都では愁生がようやく眼を覚ました。生きて焔椎真のもとに戻る。アシュレーにとらわれた時とはもう違う。「帰る処はココだからな」という焔椎真の力強い言葉。愁生と焔椎真、いろんな苦しみや困難を乗り越えて二人で着実に前に進んで成長していく姿に胸がアツい。黄昏館では戻って来た夕月に「おかえり」と言おうとする黒刀がホント何度見てもかわいくてかわいくて。夕月とルカ、ツヴァイルトたちに橘さんと正宗も加わり総勢10名で事件の対策会議。なかなか話しが進展しないなか、愁生から連絡が。愁生の夕月への素直な言葉と仕事が早い有能っぷりに惚れ直す。ルカが夕月の額にコツンてして熱を正確に測るところ、ルカの横顔の黒髪の流れがすごくキレイで見惚れます。小田切先生が描く髪の表現は質感まで感じられて本当に美しい。そのあとのリアのリアクションがとても面白くて笑ってしまう。うっかり見てしまった十瑚の反応も。愁生と十瑚が京都で遭遇した黒ずくめの男の正体って、以前ひとコマだけ出てきたあの人物ではないか?と個人的には思っているんだけど・・・どうなんだろう・・・。そして天白さんの状態がとても心配。

56話あたりからルカの斎悧への態度が多少軟化しているような。正宗たちと一緒に迦耶子さんの家に行く夕月。しかし迦耶子さんの様子が明らかにおかしい。斎悧が夕月に語ったことにまた重大なヒントがあるように思う。夕月が前世の記憶を封印したのは死にたいほどの後悔があったからだ、と。「悪いのは俺だ」と言う斎悧。斎悧はユキの傍にいた。それなのに止められなかった。そのことをずっと悔いている。何かが起きた時、ユキの近くにいたのが斎悧なのはもう間違いないだろうと思う。今までの流れからユキ、ルカ、斎悧の三人の関係がなんとなく推測できることが揃ってきたような気もするのだけれど、まだまだわからない。そして久しぶりに登場した為吹さんと十瑚の会話に出てくる夜御の名前。天白さん、冷呀、夜御、この三人の関係について十瑚の言葉から何故天白さんが想いを秘めていたのか?という謎が出てきて。これは黄泉の落日の真実に繋がってゆく部分になるのだろう。

「特別編 人と世界の中に」
収録順が前後しますが最後に。6月号に掲載された斎悧がメインの10pの特別編。時間軸では8巻か9巻あたりになるのかな。これだけイケメン揃っていたら写真撮られるよね。記者の人が面白い。撮影している斎悧が美しくてカッコ良くて。そしてカメラマンさんがさらに面白かった。斎悧もこれからの戦いにそなえて芸能界から引退の時が。モノローグがせつない。ツヴァイルトに与えられた時間の意味。お世話になったマネージャーをはじめ、いろんな人達との繋がりがあって。それぞれにまわりの世界と繋がっている。特別編は今までにもいろいろなキャラのエピソードが描かれているけど、どれも印象的で心に残るものが多いなぁとあらためて感じた。

「裏僕みにまむ。」は確かに読んだ覚えはあると思ったけど最初すぐに思い出せなくて。2013年か~懐かしいわけだ。過去ログ探ったら少しだけ感想がありました。→ ASUKA7月号 裏僕特集

あとがきの裏僕楽屋裏。もう読んでいてじ~んときてしまい・・・。小田切先生、本当に大変だったんだなぁという思いがあらためて湧いてきて;; ある言葉が凄く深い感じがして思わずハッとした。担当さんが元に戻ったことも知り、本当に良かったなぁと思い安心しました。終わりについての話しも出てきていて、個人的にそのことはまだ考えたくないけれど、「終わる場所」が先生が描きたいと思っているところまで、最終地点にまで無事に辿り着けることを心から願っています。感謝するのは本当にこちらのほうで、連載が再開して新刊も出て続きが読めること、また裏僕のキャラたちに会えたこと、本当に嬉しく思っています。小田切先生をはじめ担当さん、編集部のみなさん、本当に再開してくださってありがとうございます。と声を大にして言いたい。そして続きを今後も楽しみにしています!


          

ASUKA10月号 裏切りは僕の名前を知っている

ASUKA10月号 裏切りは僕の名前を知っている Story.57  感想

コミックス12巻の続き。扉絵はルカです。横顔キレイ。ルカはホント黒が似合う。ロングコート似合う。夕月が見た夢は犯人と共鳴しているような悪夢。残りの二人も殺されて、これで全員。京都にいる愁生たちにも情報は届いていた。普通の人間であれば連続召喚は出来ないのでみんながまだ時間はあると思っていたなかで起きたデュラスによる事件。一体なぜなのか? 今回はちょっとミステリーな雰囲気で進んでいて、いつもとは違う緊張感がある。斎悧とリアも京都の本邸に到着して愁生たちと合流。珍しくきちんとしたスーツ姿の斎悧。ちゃんとした服装をしていないと、と言っているのは正宗のお父さんのことがあったから神命家は複雑な立場ということなのだろう。顔を合わせればケンカする斎悧と焔椎真が微笑ましい。珀幽ひさびさの登場。天白さんに対して強い敵対心を露わにしているのはもちろん、ツヴァイルトたちに対してもけっこう冷たい態度。やっぱり何かいろいろ企んでそう。ラスボスっぽい気配もあるといえばあるような・・・。天白さん、どうか早く戻って来てー!

少年の家に侵入した夕月たち。正宗がPCの中を調べると愁生の読み通り日記が出てきた。ルカのアップ、相変わらず美しくて見惚れる。その頃、黒刀たちがようやく本人を追い詰めたけれど、妙に落ち着いた態度で事情に詳しそう。違和感に気付く黒刀。日記にも「あのひと」という謎の人物のことが。かなりあやしい雲行きになってきた。浮かび上がる共犯者の影。ますますミステリーっぽい。そして日記に出てきた言葉にビックリした! 無念を晴らして、とか、弔い合戦、とか・・・これは・・・。共犯者の正体がわかって、まさかの展開に本当に驚きました。確かに以前から正宗と迦耶子さんが今回の事件に関係しているのはたぶん間違いないとは思っていた。でもこんなに直接的に関わっているとは思わなかったし予想外だった。今回の事件のいちばん最初、9巻のStory.43の冒頭の人物があの少年とは結びつかないという違和感は確かにあった。それがこうゆうことだったとは。迦耶子さんが中学に向かっているような描写も気になるし、事実を知った正宗と夕月がこれからどうするのか・・・。ちょっと想像がつかない。斎悧も無関係でいられないよなぁ。神命家の問題に発展していきそうなのもとても気になる。

次号は表紙です。図書カードの応募者全員サービスも2号連続であり。コミックス12巻の感想はまた後日!


          

ASUKA7月号 裏切りは僕の名前を知っている

ASUKA7月号 裏切りは僕の名前を知っている 感想

ルカのソロ表紙、久しぶり!相変わらず細部まで美しい・・・。取り込みなどはデジタルでしているかもしれないけど、今までと同じ手法で手作業で完成させた絵だと思われる。色の微妙なにじみ具合とか、手書きでなければ出せない表現て絶対にあると思う。黒を基調にしたデザインもコミックスのデザインに合わせたみたいで裏僕らしくてステキ。

扉絵、夕月と斎悧の腕を取って楽しそうなリア。俺もいるけど?と言ってそうな後ろの正宗。かわいい雰囲気で和む。正宗のお母さん、迦耶子さんの家を訪ねる夕月と斎悧たち。ルカが斎悧に「任せたぞ」と言ったのは少し意外だった。斎悧とルカの険悪といってもいい空気が少しづつ変化してきているような。迦耶子さん、少し様子がおかしい。9巻で最初に登場してきた時から何かありそうな感じを漂わせていたけれど、正宗の弟が亡くなったことが事件と関係しているのは間違いなさそう。そう思って読むと9巻の迦耶子さんの発言が意味深に思えてくる。正宗が8巻で夕月に語っていた、カデンツァを最初に呼び出したのは自分の父親だという話しも何かしら関連がある気も。正宗は今回のエピソードからかなり出番が多いのでとても気になる。リアが凄くいい人で、正宗を励ましてくれて安心した。

夕月と斎悧、二人きりになるとどんな会話になるのかといまだに緊張する。斎悧の眼が疑わしそうだったり哀しそうだったり遠くに思いをはせているようだったり・・・とても雄弁に感情を伝えていてどの表情も印象的。最後の忠告、という言葉にはどきりとした。ひとりで何事か決意した、とかじゃなくて、もうこれ以上は言わないからという意味だよね。ちょっと心配だ・・・。斎悧はユキの苦しみを心情的に深く理解したうえで、自分が直接関わったことで深く後悔している出来事があって、それ故にとても複雑な感情を抱き続けているように見える。でも最初の頃と比べたら夕月に対する態度もずいぶん柔らかく変化してきた感じがする。今までの態度も根底にあるのは夕月が心配でならない、今度こそ護りたい、その思いに尽きるのだろう。ルカが迎えに来て話しは途中で終わった。ここらへんのことが明らかになるのはまだ先、というか終盤になるのではという気がますます強くなってきた。

為吹さん久しぶり。天白さんが今どうしているか、為吹さんも知らされてなかった。十瑚の言葉で為吹さんが天白さんに想いを寄せていることを初めて知った。過去にそうゆう描写があったようにも思うけどハッキリとは気付かなかった。そして久しぶりに登場した夜御の名前。黄泉の落日、冷呀が変わったきっかけ、いちばんの重要人物が夜御だと思っているんだけど・・・。十瑚が当時の記憶を語り、天白さんの夜御への想いを考えている言葉がけっこう重要な部分かもしれない。そして中学ではまた生徒が犠牲に・・・。

コミックス12巻、8月発売ということで、こちらもひさびさで楽しみ!次号はお休みですね。読んでいるとそれぞれのキャラの台詞がキャストさんの声で今でも鮮明に蘇ってきて、また声聴きたいなー!と凄く思う。心に残る台詞もたくさん出てきているし、またドラマCD出してくれないかなぁ。特に櫻井さんのルカの声を聴きたい。「ひとを愛するのはこれ一度きりでいい」。あの胸に刺さる印象的な台詞を現在の櫻井さんがどう演じるのかぜひとも聴いてみたい。