夏目友人帳の記事

夏目友人帳 陸 第11話 最終回

夏目友人帳 陸 第11話 大切なモノ  感想

今回の一件が終わったら。「俺の話しを聞いてもらえますか」。夏目くんの決意。屋敷での書斎探しは続く。名取さんに声をかけてきた祓い人に式と間違われた。とっさに式のナツメグと言われてぷぷってなる先生と柊が面白い。ナツメグ呼び三連発に笑った。書斎の手掛りに日記や写真を探すことに。紅子さんのために植えた楓の木が見える部屋。そこから家族の写真が見つかった。箱崎さんを守るように二匹の龍が見える。名取さんにはぼんやりとしか見えないらしく、夏目くんの力の強さを感じる。孤独な人だったのではないかと感情移入する夏目くん。書斎はなかなか見つからない。柊に素直な気持ちを打ち明ける名取さん。名取さんと柊の関係って簡単に言葉に出来ない特別な信頼感があって凄くいいなと思う。「私がもっと強かったら良かったのに」。とても心に残る言葉。

壁に触れながら歩いていてふと何かの気配に気づいた。壁の途中に突然現れた扉のレリーフのようなもの。そこには龍が!かなりイケボだ。夏目くんが事情を話したがすぐに拒否されてしまった。式の龍が語るかつての箱崎さんの姿。楽しく過ごしていたのかと思いきや、いつも誰かが訪ねてくるのを待っていた。ずっと心待ちにしていた。今頃やって来ても遅い、資料は渡さずに持っていくと言われた。これは何とかしないとダメかと名取さんが思ったのとは逆に、龍に手を差し伸べて優しく話しかける夏目くん。このまま人の手には渡さずに書斎を閉じたままにしておきたいという思い。名取さんは説得しようとするけれど、主の思い出と眠っていたいだけ、という龍の思いを汲むことに。その代わり、いちばんに見つけた褒美に何かが残ったら好きにすればいいと言ってくれた。名取さんはまだ名残惜しそう。龍にその顔を昔見たと言われ、てっきりレイコさんのことだと思ったら男の人だと言われる夏目くん。ここで新たに気になる話しが出てきた。

その時、北側で轟音が。龍は書斎を守るために飛び去って行った。夏目くんたちも駆けつけると北棟が妖の青い炎に包まれている。二匹の龍が書斎を燃やして空に昇ってゆく。その姿をどこかすがすがしいような表情で見送る夏目くん。顔に何かが当たった。名取さんの肩をくいくいするのがかわいい。それは資料の一部の紙片だった。燃えきらずに残った紙片が夏目くんの傍に落ちてきていた。名取さんの小声の「拾え~」が面白い。「夏目のおかげだね」、と言われて柔らかい優しい笑顔になる夏目くん。妖の炎を眺めながら、ついにレイコさんのこと、友人帳のことを名取さんに打ち明けた。今までずっと黙っていたことをここでようやく全て話した。夏目くんの横顔に、名取さんの言葉に、過去の懐かしい場面に、思わず涙が・・・。妖たちとの、友人たちとの、藤原夫妻との大切な思い出。

「そんなあぶないもの、燃やしてしまえばいいのに」。名取さんの一言が心に波紋を落としてゆく。夜の帰り道、龍が言っていたことを思い返す。よく似た面立ちの男性はおそらく祖父・・・。祓い人の式が知っていたということは、その人物は・・・。まるで夏目くんの思考をかき消そうとするかのように声をあげる先生。たぶんきっとわかっているんだろうな。今夜はエビフライだ~。あたたかい居場所、いつもと変わらぬ優しい日常がここにある。夏目くんが全てを話したことで物語に一区切りがついた形になって、これで6期も終わりか~・・・。でも今回の5期、6期の放送で夏目はきっとまたいつかアニメ化される、原作が続く限りアニメも続いていく、と思うことが出来た。また再び会える日を楽しみに待ってます!


          

夏目友人帳 陸 第10話

夏目友人帳 陸 第10話 閉ざされた部屋  感想

名取さんはそれとなく友人帳のことを探っている。再び名取さんの家に行くことになった夏目くん。「デリカシーのない報告」とか言う先生の台詞が面白い。名取さんの登場シーン、今回もいっぱいの薔薇でキラキラしてて、いつも楽しくて笑ってしまう。周りでみんな見てるし。名取さんの家に着くと先客が。そこで箱崎邸の妖怪や術の資料の遺産探しのことを聞かされる。突然の成り行きで手伝いを頼まれる夏目くん。出来ることが増えるかもしれない、そう考えた夏目くんは遺産探しに参加することに。箱崎邸、もの凄く大きくて立派なお屋敷。他の祓い人たちも集まるなか、孫娘の紅子から詳しい話しが。資料があるはずの隠された書斎を探しだせば、その中の物は全て渡すという。名取さんのヤモリのあざを消す方法もみつかるかもしれない、と考える夏目くんの優しさ。それと同時に親族の態度に自分の境遇やレイコさんのことが重なったように寂しさをにじませる。

名取さん、夏目くん、それぞれに書斎探しの始まり。「三毛猫ふうなこれ」という言い方がとてもかわいい。的場一門も来ているということでお面をつけることに。夏目くんの面姿、いつもかわいい。柊と共に屋敷の中を探し始める。ニャンコ先生の例え話が面白くて笑ってしまう。夏目くんのことを気遣う柊。「お前が持っている何かのせいなのか」。鋭い言葉。名取さんにも話せないこと。柊は理解を示してくれるけれど夏目くんにはまだ話せないという思いが。その時、突然何かが割れるような大きな音。その頃の名取さん、おっとこの声は的場一門の七瀬さんだ。アニメではかなり久しぶりな気がする。お互いに腹の探り合いのような言葉の応酬。でもちょっと楽しそうにも感じる。

夏目くんたちが音のした部屋に駆けつけると内部はかなり荒らされていた。それでも構わないと言う紅子さん。亡き祖父の思い出話しと視えることへのハッキリした否定。面を上げた夏目くんの表情は傷ついてはいない、むしろ穏やか。「誰かに否定されることがあっても昔ほどこわくなくなった。そう思える場所へこれた。俺には俺の出来ることがある」。成長を感じる力強さのある言葉。式に書斎の場所を聞いてみたらどうかと思いつき、柊と一緒に「おー!」と手を上げるところがかわいい!変わり者、いつも一人だったという箱崎さん。レイコさんと似ている。レイコさんの暮らした家にいつか・・・。思いを馳せる夏目くん。扉を開けるといきなり妖の手が伸びてきて捕まった。友人帳を寄こせと言われた直後に名取さんの声が!いつからそこに?今の話しを聞かれた?!妖は先生がすぐに追い払ってくれた。動揺する夏目くんに名取さんは「何も聞かなかったことにする」、と。何度も大丈夫と繰り返して。名取さんの大人な思いやりと気遣い、優しさを感じる。夏目くんはその言葉についに決断した。今回のことが終わったら友人帳のことを話す。ついにこの時がやってきた。次回がもう最終回。このエピソードで最後になるのか・・・。1クール過ぎるのが本当に早くて寂しくなるなぁ。


          

夏目友人帳 陸 第9話

夏目友人帳 陸 第9話 ながれゆくは  感想

学校の合宿で森の中の宿泊所にやって来た夏目くん。小さな社がある場所を田沼くんたちいつものメンバーで掃除することに。四つ面塚と呼ばれている由来を西村くんが話してくれた。社の中を覗くと四つの面が見えている。でも見えているのは夏目くんだけで田沼くんにも面は三つしか見えていない。気にしないように、その場を立ち去るのだが。西村くんをはじめ、みんな修学旅行のような雰囲気で楽しそう。天気はしだいに雨模様になり心配になるほどの大雨に。でも翌日は晴れた。夏目くんが外を眺めているとニャンコ先生?!先生、しっかり夏目くんのバッグに入ってついて来ていた。ふと川の上流から小舟が流れてくることに気付き、目をやると・・・。頭を水につけたまま流されてくる女の人が!この光景がかなり不気味でコワい。思わず見てしまうのわかる。見てはいけないとわかっていても。すぐに先生に見るなととめられた。さっきの光景は一体何だったのか。西村くんたちが探しに来たことで先生はとっさにウリボウに変身!か、かわいいい。ニャンコ先生ホントどんな姿でもキュート。

自分が見た面と何か関係があるのではと心配する夏目くん。声をかけてきた先生の顔に面がついている場面もかなりギョッとする。面の正体が何なのか、わからない前半はけっこうホラーな展開。廊下の奥からは水の気配を感じて、その水が少しづつ迫ってくる。この水も見えているのは夏目くんだけ。川のようだと思う夏目くん。ニャンコ先生も面の妖を探すのを協力してくれることになった。ぶつかった生徒がまたあの面をつけていた。人を変えてのりうつっていることがわかり、その目的がわからずに焦る夏目くん。どうしたらいいのかわからないまま時間は過ぎて。西村くんたちと話しながら歩いている場面で、これはヤバい、この雰囲気はヤバい、と思っていたらやはり!西村くんの顔に面が。驚いた夏目くんが声を荒げると消えてしまった。四つ面塚に直接行って確かめるしかない。走り出す夏目くん。

四つ面塚には管理をしている住職さんがいた。この地に伝わる伝承、山神さまを守る四人の従者の話し。四つめの面の正体がわかった。最後のひとりとなってもずっと山神さまと山を守り続ける姿に思いを馳せる夏目くん。西村くんに言った言葉は田沼くんが虫がいたとごまかしていてくれて、田沼くんの優しい気遣いを感じる。夜、眠る夏目くんに面の思いが伝わってくる。山神さまのために何かを懸命に探している。朝早く、面が探していた何かを先生と一緒に探すことに。石の間に光っていたかんざし。これだった。山神さまの大事な思い出のかんざし。先日と同じように小舟が流れてきた。声をかけてかんざしを差し出すとゆっくりと顔をあげて、最初は恐ろしかったのにかんざしを手にした山神さまが神々しく美しい姿に変わって山に帰ってゆく。美しい光景。従者のこともちゃんと伝えることが出来た。出発の直前、田沼くんと一緒に再び社を訪れて、夏目くんのあたたかい言葉にしみじみする。次回の話しも気になるけれどそろそろ1クールの終わりが近づいてきて、今回はどんなエピソードで最後を締めることになるのかも気になる。


          

夏目友人帳 陸 第8話

夏目友人帳 陸 第8話 いつかくる日  感想

一週間以上も遅れて今頃感想・・・。そうです、録画されてなかった!突然の時間変更に気付かなかったうえに追っかけ録画も機能せず無念;配信でようやく観れた・・・。

駅で手紙を拾った夏目くん。ベンチに座っていた人物の落とし物だった。葵、アニメでもカッコイイ!どこか憂いを秘めているようなクールな感じの黒髪のイケメンとかステキすぎ。テレて赤くなるところはかわいい。大人のような少年のような、年齢不詳に見えるところがまたいい。声が小野大輔さんて嬉しすぎる。西村くんには葵の姿は見えていなかった。葵は妖。ショックをうける夏目くん。葵が会いたがっている幼なじみも妖を見ることが出来る。ゆえあって縁を切ったと言うけれど・・・。ニャンコ先生を見て白いタヌキは神域に近いお方だと聞いたことがある、と神格の高い妖と思って接する葵の反応が面白くて思わず笑ってしまう。そこに鳥のような妖が。先生がすぐに斑になって追い払ってくれた。サッと跪く葵。「ニャンコ先生だ!」って得意気に言う先生も「信用しちゃだめ」と叫ぶ夏目くんも面白い。

自分の身の上を語る葵。香という少女との出会い。話しの流れが「蛍火の杜へ」を思い出さずにはいられない。好意を寄せられていることに気付いて逃げた。葵が持っていた手紙を見た夏目くんと先生、声を合わせて「寿?!」。なんと結婚式の招待状。でも年齢が合わない??一体相手は何歳なんだ?とあやしむ夏目くん。廃屋のポストが連絡の手段とかロマン。久しぶりに開けてみたら中に入っていたあふれるほどの手紙。そのいちばん上に招待状が。香をどうやって探すのかと思う間もなく西村くんが知ってた。牛乳を盛大に噴き出す夏目くんがかわいい。すぐに本人に会うことができた。結婚するとは思えない普通の高校生。でも葵の名前を出したら凄い形相で掴みかかられた~。香は葵との思い出を話してくれた。子供の頃のやりとりが微笑ましくもちょっと泣ける。「傷なんていつかは治るものなんだってみんな言ってた」。なにかとても印象的に響く一言。香の激しく強い思い。先生の意見に同意。声がつくとどうしても純粋さよりもコワさのほうが前に出てきてしまうような・・・。若さゆえの強さとか純粋さなのだろうけれど。たまっていた手紙を妖の青い炎で燃やす葵。一枚一枚が燃えて空に昇って行きながら語りかけてくる。

式場に向かう途中で再び鳥の姿の妖に襲われた。先生と夏目くんが応戦。葵ひとりで向かうことに。夏目くんからは激励とも後押しともとれる言葉が。待ち伏せていた香にいきなり抱き付かれてしがみつかれた。「きっとあとでもっと泣くことになるのに」、「わかってないなぁ」、「だからいやなんだ、だから」。葵の言葉にいろいろ考えてしまう。果たして5年後10年後、彼女は今と同じ想いを持ち続けていられるのか。妖のほうが人間よりもずっと純粋であることをもう何度も見せられているから余計にそう思う。このあとの夏目くんのモノローグでも、泣くことになるのは葵のほうなのかなって思えて・・・。「ニャンコ師匠」って呼び方かわいい。でも先生の台詞に感傷なんて、とも思えてとても頼もしく聞こえる。別れに怯えるより一緒にいられること、か。過去にも多く描かれてきた妖と人間の恋を巡る物語。ほとんどの話しは悲しい結末を迎える。それに対してこの話しでは別れではなく互いに共にいることを選ぶ。その難しさを踏まえたうえで、あえて描いたのがこの話しなのだろうと思える。葵の幸せを祈らずにはいられない。


          

夏目友人帳 陸 第7話

夏目友人帳 陸 第7話 ゴモチの恩人  感想

妖怪たちとレイコさんの交流を描いた過去のささやかなエピソード。ささやかなのにレイコさんの言葉にはいつもいつも心をギュッと掴まれるせつなさがあって涙が・・・。するめいか食べてる先生かわいい。夜、レイコさんと間違えて夏目くんの元にやって来た妖。レイコさんにお礼がいいたいと言う。夏目くんの「お礼参りじゃなくて?」が笑える。ゴモチが語る過去のレイコさんの物語。一人で森にやって来るという話しだけでなんとなく漂う寂しさ。センキとヒャッコの喧嘩に困っていた森の小さな妖たちはレイコさんの力を借りようとする。たくさん出てきてレイコさんの周りに集まってくる小さな妖たちがかわいい。喧嘩の原因は捕われた小さな美しい妖をどちらが嫁にもらうかだった。「私は帰りたいのです」というキブネの言葉にレイコさんの表情が動く。花嫁は自分がもらうと堂々と宣言。凄くレイコさんらしい言い方でちょっと笑ってしまう。妖であろうと困っている者、弱い者を放っておけない。夏目くんにも受け継がれている正義感。こうして二人の妖と勝負をすることに。

センキには木の柿を取る勝負を持ちかけ、小枝を当てて簡単に柿を取って勝ってしまった。さすが。取った柿を差し出すところまでレイコさんらしい。次のヒャッコには栗を集める勝負と先に決められてしまった。これは苦戦しそう。しかしそこはレイコさん。困っているならこの機会にみんなで力を合わせて状況を変えるチャンスだと周囲にいる小さな妖たちに声をかける。確かにその通り、とみんなが手伝いはじめる。人任せにするのではなくもちろん自分も。手を傷つけながら懸命に栗を拾う。もう夜。レイコさんの言葉、凛とした態度、なんだか全てがせつなくて・・・。「帰れなくなることを恐れていない」というゴモチの言葉に夏目くんとの違いが浮き上がる。集まった栗は少なかった。これでは負けるかも。そんな時、小さな妖たちが次々と栗を持って集まってくる。みんなの優しさにじーんとする。帰りたいところがあるなんて素敵だと言う、その言葉の重さ。レイコさんには帰りたい場所がない・・・。その森にももう二度と来ることがなかった、というのがまたレイコさんらしくて。気付けなかったのではなく気付きたくなかった。強さと優しさと、せつない寂しさ。

ゴモチが訪ねて来たのはキブネと祝言をあげることが決まったからだった。妖の結婚式にニャンコ先生と共に参列する夏目くん。たくさんの妖たちが集まったなかに人の子の夏目くんも自然と一緒にいる。美しい光景。あの日のレイコさんがあったからここに夏目くんがいる。「少しだけ誇らしく思った」という言葉に心洗われる。レイコさんのエピソードっていつもそこはかとなく哀しさがあって胸を締め付けられる。前回の杉山さんに続き、ゴモチのCVが保志さんと妖怪役のゲスト声優さんが毎回豪華。そして次回は小野大輔さんですか!?本当に豪華。ぜひアニメで観たいと思っていたエピソードなのでとても嬉しい。


          

夏目友人帳 陸 第6話

夏目友人帳 陸 第6話 西村と北本  感想

原作では特別編として描かれた西村くんと北本くんのエピソード、どちらもとても印象的だった。アニメで観られて嬉しい。大きな事件が起きるわけではない、ささやかな日常のエピソードといってもいいのに、ところどころぐっときて泣きそうになる。夏目くん、西村くん、北本くん、三人それぞれの想いにとても心惹かれる。北本くんと西村くん、二人のナレーションから始まるのが良かった。やって来た転校生の夏目くん。二人が原作と違って同じクラスの設定になっている。少しづつ仲良くなっていくのも気まずくなるのも本当に繊細な心情が描かれていて。

思わず「来るな」と叫んでしまったのを寝言と言ってごまかしたら西村くんは笑った。それが夏目くんにとっては嬉しいことだったのがお礼の言葉と笑顔から伝わってくる。倒れていた夏目くんを家に連れてきて、ふと素直に話してくれた自分のこと。西村くんのお兄さんの台詞、とても刺さる。西村くんのモノローグが本当に何と言ったらいいのか、とても素直で繊細で。「おれは最近ひどくさみしい」の部分がなかったのは残念でした。良平さんの声で聴きたかった。知らぬ間に妖に影響されて、危ないところを夏目くんに助けられた。遠い意識のなかで聞いた夏目くんとニャンコ先生の会話。「一番最初に声をかけてくれたんだ」、「もっといっぱい話しをしよう」の流れが泣ける。二人で鶴を折っている場面のお兄さんのさり気ない優しさは原作でも胸打たれた。頭の上にのせるところがかわいい。

北本くんのエピソードもどこかせつなく寂しく、優しくてあたたかい。誰もが感じるような漠然とした将来への不安。家族思いで責任感が強い北本くんらしいモノローグ。落ち着いた優しい声が深い想いをしみじみ感じさせる。菅沼さんの声、凄くいい。ガラス玉のような目、という表現が印象的。人か妖か、夏目くんには話しかけられてもすぐに判断がつかない。こちらもところどころ削られている部分があって、その点は残念。特に田沼くんは出して欲しかった。保健室に運んだあとのやりとりが観たかった。進路の話し、夏目くんのことを考える北本くん。ここもモノローグの言葉にぐっとくる。夏目くんと共に妖の力で学校に閉じ込められた。強い風、夏目くんにまきつくカーテンと舞い落ちる無数の紙。北本くんが見つけた鈴のおかげで助かった。「ありがとう」の夏目くんの表情がとてもキレイで幻想的。感じる距離、縮まる距離。「ずっとここにいたいんだ」、「もうどこへも行きたくないよ」。夏目くんの言葉、神谷さんの演技ともあいまって自然と涙が・・・。帰り道の夏目くんと北本くんの元に西村くんも合流して三人で話すラストになっていたのは良かった。不器用で少しづつしか進めなくても、本当のことを知らなくても、歩み寄り支え合う。夏目くんにとっての二人の存在の大きさを二人の視点を通してあらためて感じた。どちらも本当にいいエピソードで今までの三人の交流を思うと感慨深くしみじみする・・・。


          

夏目友人帳 陸 第5話

夏目友人帳 陸 第5話 縛られしもの

やはり涙なしには観られなかった。このエピソード、元式の行動の真意が明かされる場面がせつなすぎて・・・。いきなり外にいる妖に捕えられた夏目くん。先生の力で去っていったけれど。強い恨みを感じさせる言葉が不気味。光がもれている部屋の壁に穴を見つけて、そこから妖が入れろーと言ってくる場面は原作でもコワかった。名取さんの過去回想、ちゃんと出てきた。名取さんと夏目くん、互いに心配に思っている。普通に生きる、夏目くんにとってその言葉の奥深さ。「邪魔するものは許せないな」。名取さんの横顔のいつにないシビアさ。外に二体の妖がいる。それはタクマさんの元式。タイミングわるく何も知らないタクマさんが家に帰ってきて、元式も玄関から一緒に入ってこようとするが夏目くんがすぐに気付いて助かった。マドレーヌもぐもぐしてる先生かわいい。

もう隠しておくことは出来ない。全てを打ち明けることに。名取さんの厳しい意見、決意を感じさせる表情。話し合っている場にお手伝いさん姿の元式が。洗濯物の影にいる描写がいい。夏目くんの真摯な瞳に元式がやっとどうしたらいいのか教えてくれた。解約の儀は妖力の強い夏目くんなら出来るかもしれない。名取さんとの会話はうまく以前のエピソードと重ね合わされている。月子さんの健気さが泣ける。それを見守る元式も。式は名取さんと夏目くんに何も言うなと仕草で伝えるけれど。正直に式の存在と行動の理由を話すのがとても夏目くんらしい。人の想いも妖の想いもどちらも大事で大切にしたいと願う気持ちが表れている。

夏目くんが解約の儀を行うことになった。こうゆう時のニャンコ先生の妖としての立場を表に出しながらも情のような優しさを感じさせるところがとてもいい。解約の儀のために元式に声をかけると恐ろしいことを話しはじめるのだけれど・・・。「きっとまた役に立ってみせるから、またそばにきてもいいでしょう」。子供のような言葉が純粋すぎて悲しすぎて・・・;; 杉山さんの演技も素晴らしい。夏目くんが感じていたようにけして危害を加えるつもりではなかった。最後の願いに反応するところも悲しい。泣いているような瞳の輝きにまた胸を締め付けられる。流れ込んでくる元式たちの記憶。何気ない日常の風景。それが最後だった。解約の儀は無事に終わった。名取さんとタクマさんの会話、まだ名取さんが若い頃のことを思い出す。アニメで追加された、タクマさんが声をかけながら眼鏡をしまう場面も良かった。名取さんと夏目くん、二人での帰り道。夕暮れに互いに助け合っていこうと親しく語った。そのあとで、そのあとだからこそ強く胸に迫る名取さんの言葉。友人帳のことを調べろ、と。夏目くんのことを心配に思っているからこそとわかってはいるけれど、それでも強い口調と横顔によぎる不安。ここは原作で読んだ時も震えたのを思い出す。次回は西村くんと北本くんのエピソードだ!楽しみ。


         

夏目友人帳 陸 第4話

夏目友人帳 陸 第4話 違える瞳  感想

原作でとても心に残っているエピソード。5期の8話、名取さんの若い頃の過去回想に出てきたタクマさんの家の話し。原作ではこちらの話しのほうが先だった。冒頭の柱時計から始まり、カーブミラー、建物、水に映る姿、キャラの配置など、絵の見せ方ひとつひとつの描写がとても印象的で美しく、誰がコンテ描いて演出したのだろうと気になった。両方とも同じ女性の方ですね。名取さんが出ている映画を観ている夏目くん。女性客はみんな名取さん目当て。薔薇と一緒にきらきら登場するところに笑ってしまう。ヤモリが他の人達には見えていないことをこうゆう時にハッキリ感じる。「名取さんはたぶん妖怪のことを憎んでいる」。気になるモノローグ。映画のタイトル「きらめき探偵」に笑った。先生の感想がたぶん正解。帰り道に夏目くんが見つけた名取さんの紙人形。名取さんの身を案じて雨に降られながらも見知らぬ町を訪れる夏目くんの優しさ。心配して声をかけてくれた女の人の家で傘を借りることに。先生のくしゃみかわいい。家に入った段階から感じる違和感。最初は誰が妖なのか人なのかわからなくて、それぞれの意図も目的も謎。その緊張感と予想外な展開がこの作品の特徴でもあり面白さのひとつでもある。

屋根の上から聞こえる奇妙な音。夏目くんが屋根に登って確かめると石に顔が!とてもコワい。突然吹いてきた風に飛ばされて落ちる!と思った瞬間、名取さんがヒーロータイミングで助けてくれた。映画と同じく薔薇を背負って華麗な音楽と共に登場・・・と思ったら咳込む名取さんが何回観ても面白い。月子さんが名取さんのことを「周一さん」と呼ぶのがなんだかステキ。名取さんの式と先生のいつものやりとりに和む。月子さんから祓い屋だったタクマさんが見えなくなったこと、奇妙な出来事は妖のせいではないかと思っていることを聞かされて。妖怪の仕業であることを名取さんがハッキリと告げた。友人帳と祓い屋、そこに生まれる矛盾。友人帳を持つことの重さ。妖怪たちとの関わりと、人である祓い屋との関わり。妖と人の狭間で揺れる夏目くんの繊細な思い。

夏目くんが名取さんのことを「友人」とハッキリ言ってくれることがなんだかとても嬉しく思える。友人帳のことを名取さんに話したらどうなるのか・・・。お手伝いさんと思ったのは妖だった。見えていたのは夏目くんと名取さんだけ。妖に襲われる夏目くん。友人帳の夏目だとバレたうえに名取さんに聞かれた?!でも名取さんは聞いていないと言って優しい言葉をかけてくれる。大人の冷静さと寛容さを感じる。夏目くんの「優しいから」のモノローグがまたとても深い重みを持っている。劇伴が夏目では珍しいタイプの曲調。「あの妖怪、見覚えがある気がする」。名取さんの言葉に、月子さんの疑問。タクマさんが従えていた式はどうなったのか。その言葉のすぐあとに名取さんの式たちが出てくるところが。柊の独特の存在感。「約束なんてうかつにするもんじゃありませんね」。夏目くんが思わず口にした一言に真意がこもっているように感じてどきっとする。名取さんの視線にも。元式が災いを呼ぼうとしていると名取さんは言っていたけれど、夏目くんは妖の姿や行動に家への情のようなものを感じ取っている。時計の盤面に映った顔も印象的。いきなり妖の手が伸びてきて夏目くんが捕まった!ここで終わり?!いきなり終了してビックリした。このタイミングで次回とは。次回、自分的に号泣必至なので泣く準備して観よう。


          

夏目友人帳 陸 第3話

夏目友人帳 陸 第3話 二体さま  感想

夏目くんに小学校の同級生だった柴田から突然連絡が。懐かしいキャラ再登場。いつのエピソードだったか思い出せず調べたらアニメでは第3期の3話だった。気さくで強引な柴田のペースに振り回される夏目くん。会う約束をしていた田沼くんと一緒に待ち合わせ場所へ。柴田の姿、なんだかとても懐かしく感じる。「ひょろひょろしてないぞ!」と見事にシンクロする夏目くんと田沼くんが、か、かわいい!お互いのことを言っているのが余計にかわいい!懐かしいあの公園。夏目くんに田沼くんに柴田、この三人の組み合わせ、ちょっと新鮮で面白い。夏目くん、柴田にはけっこう強気な態度。誰かと言い合うのは珍しい光景でそれも新鮮。柴田は熱血な感じもして夏目に出てくるキャラでは珍しいタイプ。柴田から聞かされた怪しげな人形屋敷の話し。実際に行ってみると、夏目くんは二体の顔を見てしまい・・・。ケーキ食べられる公園て珍しいな。無心にケーキを食べる先生がかわいい。田沼くんはやっぱり夏目くんが何かを見たことに気がついてる。妖がついてくるかもと心配する夏目くん。迎え撃つなら寺のほうがいいと焚き付けるようなことを言う先生。今回の田沼くんもおっとりしているように見えておおらかで包容力満点。

三人で田沼くんの家へ。男三人での料理場面が楽しくて和む。出来上ったのは結局オムチャーハンだった。楽しい食事風景から二体さまの話しへ。虫の共食いの話しは別作品で聞いたことが。それの人形バージョンてコワい・・・。夏目くんも二つの顔を見たことを話した。だんだんホラー展開。コワがる三人。そこにガタガタと物音が。夏目くんと柴田が必死に田沼くんにしがみついてる姿が何度見ても面白くてかわいくて。田沼くんもコワがっているんだけどリアクションがいちばん薄いせいなのか、いちばん頼れる感じがする。「戸締りしてくるよ」。そんなところも冷静で男らしい。おびえる柴田。田沼くんを先頭に背中をつかんで三人並んで歩いてる姿がめちゃかわいい。

夏目くんと話して「俺は嬉しいよ」と田沼くんが笑顔を見せる。あ~こうゆう時の田沼くんの優しさと男らしさとストレートな率直さにホレてしまう。メロン持ってきて交換条件にする先生も面白い。〇にニャがかわいい。よく見るといろんな場面で先生の表情がホント面白い。物音に嫌な予感がして窓からのぞくと外に人形の足が!どんどんホラー展開。ついに二体さまが家にやって来た。責任を感じる柴田。頼みの御札は一枚だけ見つかった。ついに家の中に入って来た。夏目くん、強い!先生と一緒にあっという間に一体を倒した。田沼くんと柴田は天井裏で二枚目の御札を発見。夏目くんのことを案じる二人の台詞がいい。物音に階下を見ると夏目くんが妖に捕まっている。田沼くんの指示で御札を夏目くんに投げる柴田。何とか間に合って助かった。謝罪と反省を口にする柴田に「俺は嬉しかったよ」と夏目くん。さっきの田沼くんの言葉と同じ。今ならその言葉を口にした気持ちがわかる。

柴田がまた遊びに来てくれた。「おまえホントに大変だな」。つぶやくように言われた言葉に彼は彼なりに夏目くんの事情を理解して気遣っているのが伝わってくる。みやげにと渡された柏餅にうっかり先生が喋ったー!夏目くんがゲンコツを落とすのも遅く、「今ブサイク猫がオッサンみたいな声でしゃべっ―」、柴田のリアクションが面白くて最後はかなり笑えた。次回はとても印象に残っている名取さんのエピソードだ~楽しみ。


          

夏目友人帳 陸 第2話

夏目友人帳 陸 第2話 明日咲く  感想

塔子さんとの帰り道、岩に浮き出たきれいな花の模様に気付く夏目くん。北本くんたちと釣りに出かけた時にも見かけて妖怪の仕業かと警戒。ふと思ったけど、釣りをして遊ぶ学生って今ほとんどいないだろうな。自然が豊かな美しい土地の描写も毎回見どころのひとつ。犬の会によれば花の模様は石や岩を浄化してまわる石洗いという妖によるものだという。この話し、本当に伝わっている妖怪の話しなのかな?と思える雰囲気がある。犬の会の宴会が楽しそうで、ニャンコ先生すっかりご機嫌。夏目くんに怒られて窓に張り付いて滑っていく先生もかわいい。田沼くんと多軌さんに石洗いの話しをして、見せてやれたらどんなに・・・と思う夏目くんの空を見上げる横顔。「俺はひとりではなくなったんだな」という言葉。そのさり気ない口調がよけい深く胸にしみいる。

石洗い、ナナマキ様の登場場面に笑う。相変わらず夏目くん強い。ナナマキ様から頼みごとをされる夏目くん。弟子のことを語るナナマキ様の優しく懐かしむ嬉しそうな口調。仮面の下から時折のぞく微笑んだ眼。弟子との過去の話し。全て静かで穏やかなのにせつなさにあふれている。弟子探しを手伝うことに決めた夏目くんの優しさ。エビフライのしっぽがハートの形!先生が描いてる絵がすごくキュート。「俺もいつかここを旅立つのかな」。ぎゅっとくる言葉。師匠のナナマキ様と旅立った弟子の話しが夏目くん自身の今までとこれからに重ね合わせて心情が語られる場面に心打たれる。帰る場所、というのが常に夏目の大きなテーマのひとつであることを実感する。

そんな夜中に突然、中級妖怪たちに起こされてビックリ。犬の会集合。弟子の居場所がわかった。祓い屋に封じられたとの話しに緊張が走る。ナナマキ様を背中におぶって走る夏目くん。同じように弟子のアズマがおぶってくれたことを話すナナマキ様の嬉しそうでどこか哀しい口調。先生から、もうアズマは石洗いの力を失っていると告げられて。なんと残酷な・・・。石に大輪の花を描く美しい光景と共に封印が弱まり、先生の力で封印を完全に解いた。しかしアズマの姿はなく・・・。ナナマキ様は全てを悟っている。みんながうなだれて帰る姿が悲しい。川原の石を描いたのはナナマキ様ではなかった。川原でアズマを探す夏目くんたち。石の影から姿を現したアズマの言葉とナナマキ様との再会、涙なしには観られない;;繰り返し観てまた泣く;; 妖怪たちの優しさ、思いやりの深さ、助け合って生きる姿と共に、世のことわりを理解せず調和を乱すのが人間であることも一貫して描かれているのが夏目の世界の深さだなとしみじみ思う。

夏目友人帳 陸  公式サイト