絶園のテンペストの記事

絶園のテンペスト特別編 第2回

少年ガンガン 2013年 6月号少年ガンガン 2013年 6月号
(2013/05/11)

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ガンガン6月号 絶園のテンペスト特別編 第2回

本編は完結となりましたが本誌では特別編を連載中。いろいろなキャラの過去や
その後のエピソードなどが1話完結で描かれるそうで。表紙の真広がとてもカッコ
良かったのでうっかり釣られて6月号買ってしまった!。4月号の表紙のスーツ姿の
吉野と対になってる絵柄。魔具を思わせるたくさんの指輪とかアクセサリーの小物とか
黒に人差し指だけ赤いマニキュアとか、細部に凝っている画風がいつもオシャレ。

今回は早河さんとエヴァさんの出会いの話し。24歳の早河さん。計算高く冷静で
知的で黒髪。こうゆうキャラには例外なく魅力を感じる。そして24歳とは思えぬ童顔。
いやそれはむしろ今のほうが強く感じるか。遺産相続で早河さんに遺されたのは
「フロイライン」という謎の言葉。置かれた状況を「長靴をはいた猫」の童話に例え
ているのが面白い。まさかこんな形でふたりが出会っていたなんてすごく意外。
フロイライン山本さんの正体が垣間見えるどころか、むしろ謎がさらに深まった
感じがする。もう左門さんとすっかり夫婦になっていることにも驚いた~~。
早河さん、左門さん、エヴァさんの大人三人チームの和やかな雰囲気に読んでる
こちらも和む。最初は敵対する関係だったんだよね・・・そこから協力関係になり、
友人になってゆくなんて思いもしなかった。この三人の関係もステキだなと思う。
特別編読んでるとまだまだこのキャラたちを見ていたい気分になる。

ふろくのクリアファイルは2月号の表紙絵のもの。この真広と吉野の絵も好きだ。
裏面の葉風と愛花もキレイ。


9巻も買ったし連載誌も買ったし、ということでついでに絶園のテンペストの
カテゴリー作ることにしました。アニメ感想などの関連記事すべてカテゴリー内
にまとめてあります。左メニューのカテゴリ、上から7番目(PC画面の場合)。
下にリンクも貼っておきます。

カテゴリー  絶園のテンペスト



          

「絶園のテンペスト」 9巻 本編完結

絶園のテンペスト 9巻絶園のテンペスト 9巻
(2013/05/22)
城平 京、左 有秀、彩崎 廉

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「絶園のテンペスト」 9巻 本編完結

最後のネタバレを含んでいます。ご注意ください。
アニメを観ていて原作はどんな結末だったのか気になって、最後の巻出たら買おうと
思ってた。終盤はもうほとんどアニメ放送と同時進行だったんですね。
愛花の長い髪の描き方とか独特な感じで不思議な魅力のある絵柄。収録されてる
40話から最後の44話まで、毎回扉絵カラーだったのだろうか。だとしたら凄い!。
どんなマンガでもそうだけどコミックだとモノクロなのが残念なところ。

吉野と愛花の出会いなど、アニメとは違うシチュエーションで描かれている場面も
あり新鮮だった。他にもセリフは同じで場所や場面が違うといった部分はあるけれど、
基本的なストーリーの流れはアニメと原作でほぼ同じ。いちばんの違いは御柱破壊に
吉野と真広が参加していないところかな。御柱破壊の作戦が進むのと一緒に真広が
作戦内容をみんなに説明する回想場面が同時進行で描かれていて、その場にいない
真広が全体の指揮を執っているような印象を受ける。絶園の魔法使いとして戦う葉風、
マンガでもカッコイイ。ひとり御柱破壊に挑むめぐむもとてもカッコ良かった。そして、
ひとりで戦わなくてはならないめぐむを何度も励まし勇気づける真広がやっぱり凄く
ステキでした。アニメでも原作でも真広の迷いのないハッキリした言葉と全てを冷静に
見通しているような落ち着いた態度にとても惹かれる。皮肉屋とも傲慢ともとれる
大胆で強気で揺らがない言動の全てが魅力的に思えて・・・。

御柱を破壊し、はじまりの樹が蝶になって消えてゆくのを見つめる真広と吉野。
この場面のふたりのやりとり、すごく好きだ。片をつけるといって吉野を思いきり
殴った後で差し伸べられた手の爽やかさ。信頼に足ると言われて照れる真広も
かわいい。そしてふたりの力強い言葉。テンパリスト左門さんがエヴァさんと
付き合ってるという展開には驚いた。あの二人がそんな関係になるとは・・・。
愛花の墓前で決意を語る真広、アニメでもすごく良かったけど原作もホント
カッコイイ!。吉野のセリフもいいなぁ。最後に登場した真広の彼女には
ビックリしたー。すでに彼女として出てくるとは。ちょっと軽くショックだった;。
吉野に想いを伝え続ける葉風も本当にかわいい。真広も吉野も葉風もめぐむも、
みんな一人ではなくそれぞれに二人で歩いてゆく。

御柱を破壊してめでたしめでたしで終わりといった単純な展開ではなく、その後に
残る問題をちゃんと描いて、これからどうなってゆけば良いのかを投げかけて
終わるのはとてもこの作品らしいのではないかと思った。大変なのはこれから。
みんなでどんな未来を創っていくのか、全ては若い彼らの生き方にゆだねられて
いるような。最終話のサブタイ「ではあらためて始めましょう」が作品のテーマや
世界観そのものを表現している感じがする。困難は多くても、明るい希望を
感じるラストで良かったと強く思う。


本誌では現在、特別編を連載中。6月号も購入したのでそれは次の記事で。



                    

絶園のテンペスト 第24話 最終回

絶園のテンペスト 第24幕 それぞれの物語 最終回  感想

それぞれの場所でそれぞれの戦い、続く。吉野は腕を撃たれただけで元気だった。
無事でホント良かった。はじまりの樹に、ひとりで破壊を挑むめぐむ。穴を開けても
すぐにふさがり、予想を超える激しい反撃に襲われる。戦艦の窓を突き破って侵入し
撤退勧告にくる左門さんも、傷つきながら必死で戦う姫様も、みんなカッコ良かった!。
苦戦するめぐむ。何かが足りない。もし、愛花だったら・・・。過去回想、愛花の言葉を
思い出す真広。光?。光とは何を指しているのか。

その頃、富士の絶園の樹に異変が。絶園の樹が巨大な剣に!。樹が剣になるという
発想はなかったので驚いた。はじまりの樹に呑み込まれてゆくめぐむ。そこに光が。
海の中から現れた輝く絶園の剣。偽りを絶つための絶園。全ての力を振り絞って
はじまりの樹に突き立てた一撃。ひとすじの亀裂が走り、はじまりの樹が光になって
消えてゆく。世界各地で。青い光の蝶になって空へ。絶園の果実に集まっていた蝶が、
今ははじまりの樹の欠片になって飛び去ってゆく。美しい光景。それを見上げる
真広と吉野。「夢は終わりだ」。「ああ。夢みたいな力に頼らず現実に立ち向かおうか」。
いいセリフ。

いきなり牛丼屋。エヴァさんと左門。後ろのポスター”W巨大樹消失記念W牛”笑える。
世界は少しづつ元に戻りつつある。早河さん、真広を後継者に?!。凄いこと考えて
るなぁ。鎖部一族を調査室のメンバーに引き取ったとか、いい人だ。「恩人だからな」
と言った左門さんの声がいつになく優しく穏やかで。エヴァさんの言う通り、哲馬は
本当に相当ぶすくれてました。左門さんの命令しか聞きたくない相変わらずな哲馬。
早河さんと哲馬、鎖部一族の里に向かっている。葉風、鎖部の里に戻っていたのか。
葉風の表情、かわいい。双子のお婆さん、再び登場。みんなのやりとりが面白い。
めぐむたちが部屋を掃除してる場面に、ああ終わるんだなぁと実感。エヴァの言葉に
背を向ける左門と夏村、取り残された潤一郎も面白かった~。めぐむも恋人とよりを
戻せたみたいで良かったな。

真広と吉野はふたりで電車に乗っていた。その姿に、旅を始めた最初の頃のことを
思い出す。季節は春の桜。真広、大学受験か。一気に現実的。葉風から渡されていた
愛花のメッセージ。真広のリアクション笑える。画面の中の愛花がふたりに語りかける。
過去を振り返る場面にしんみりする。とても長い時間が流れたような、今では遠い
過去のような・・・。美しく退場してこそ、か。愛花らしい言い方。愛花の言動に
最後まで振り回されてるふたりに笑ってしまう。

ふたりがやって来たのは岬に立つ不破家の墓。愛花がシェークスピアを愛読して
いたのは自分の運命を誰かのシナリオを演じる役者のように感じていたからなのか。
「おまえの期待通り、世界を救ってやるよ」。「俺はずっとおまえの兄だからな」。
「俺の言葉で俺が決めた結末を描いてやる」。墓前での真広の決意の言葉が
すごく良かった!とてもカッコ良かった!。こうゆう言葉を普通に口に出して宣言
するところが真広だよな、と胸がアツくなる。吉野を思いきり殴ったのも良かった。
ようやく素直に殴ることが出来た感じで。そしてふたりの変わらぬ関係に安堵する。
最初は不思議だったふたりの関係が、その独特の距離感が、今では心地よく感じる。

夕暮れに舞う桜。黒鉄病で真広が助けた子って、確か1話あたりでエヴァが言ってた
子のことか。そんな話しが最後に関係して出てくるとは思わなかった!。桜の花びらを
雪みたいと言った吉野の言葉に、そうだ、はじまったあの頃は雪が舞う冬だったことを
思い出す。EDに合わせて流れる1話からの振り返り映像に、今までの旅のいろんな
ことが蘇ってきて・・・。「ここははじまりの場所だ。こっから歩き出すんだよ」。真広~~。
階段から見下ろした道路には葉風が!。早河さんたちが送ってきてくれたのか。
真広がすごくいいカオしてる。横顔、カッコイイ!。葉風のもとへ駆けだす吉野。
吉野と葉風。ふたりが歩み寄るところで終幕。

鳴りやまぬ拍手のなか幕が下りる。そんな雰囲気の、とてもいい最終回だった。
ちゃんと必要な時間をさいて見せるべき場面、聞かせるべきセリフをしっかり出して
くれた感じ。終わりからまた新しい物語が始まる。それを強く実感した。最初は
どうゆうテンションなのかいまいち掴めずに観ていたのが、次第に惹かれはじめて、
気付けばすっかり物語のなかに引き摺りこまれていた。アニメとして見せるには
難しいと思える心理戦や会話劇を趣向を凝らしたシナリオ、演出、作画で立体的に
魅せる映像として表現したスタッフの手腕は素晴らしいと思う。いつの間にか自分も
真広と吉野と共に旅して戦って世界を救おうとしていたような、そんな夢を見せて
もらった気がする。本当に毎週観るのが楽しかった!。



          

絶園のテンペスト 第23話

絶園のテンペスト 第23幕 はじまりの戦い  感想

早河さん、すっかり情報捜査のスペシャリストに。早河さんと左門さんの大人の
友情みたいな関係もステキだ~。めぐむが書いたラブレターをあっさり破り捨てる
真広。冷静で現実的で、言うことが全て的確で、とても真広らしい。あらゆる場面で
めぐむがギャグ担当になってて和む。御柱破壊チームに志願する真広と吉野。
反対されても折れないふたり。いつも自信たっぷりな態度で俺様な真広がホント
カッコ良くて。シリアスななかにちゃんとギャグもあるところが面白い。エヴァさん
の明るさにも救われる。はじまりの樹を倒せば、葉風はもう姫様ではない、普通の
女の子になる・・・。

姫様御一行、御柱のある南の島らしき外国に到着。出迎えたエヴァたち。夏村と哲馬
までアロハシャツ姿に!。「耐えてください。大舞台を前に鎖部の鉄の意思が試され
ているのです」。夏村のセリフに笑った~。9人だけで御柱破壊に挑む。年下の真広が
先頭に立って仕切っていたり、年齢も立場もバラバラな彼らの不思議なチームワークを
見ているのがいつしかとても楽しくなった。そんななか、ひとり不満顔の葉風。吉野は
葉風の様子を気にして夜のプールへ。葉風の瞳のなかで揺れる波がキレイだ。プールの
水の描写がリアルで、とても美しい。もう誰も失いたくない、全てを自分で見届けたい
という吉野の強い思い。葉風のセリフ、カッコ良かった!。

朝、大一番を前に緊張気味のめぐむ。そんなめぐむを元気づける真広。コワそうな態度
をとっていても、根は優しくて面倒見がいい。フッと笑った真広の表情がかわいかった。
「30年以内に必ず世界を変えられる立場に立ってやる」。真広が言うと本当に現実に
なる気がする。めぐむを羨ましいと言うのも、すごい本心だよな。出来ることなら自分が
命運を背負って戦い、決着をつけたかったはず。何があってもどうなっても、俺はお前の
味方だ、と力強くめぐむを励ます言葉がすごく良かった!。もう何度でも書く、
真広、本当にカッコイイ!!。

絶園の魔法使いの衣装を身につける葉風。いよいよ真広が考えた作戦が始まる!。
葉風が絶園の魔法使いに、めぐむが舞姫になり互いに攻撃。ふたりが戦うことで、
舞姫の援護に艦隊を引き摺りだし、はじまりの樹から遠ざける作戦か。ミサイルをかわし
ながら飛ぶ葉風とめぐむ。ミサイルを供物にして戦う葉風。相変わらずいい動きしてる。
その間に真広たちが調査船に乗り込み、脅して退避させる計画。葉風とめぐむが海中に
突っ込み、水上に出てきたらめぐむと哲馬が入れ替わってた!。御柱に向かって真っすぐ
海中を突き進むめぐむ。作戦は上手くいっている・・・。調査船上の真広と吉野が船員に
背を向けて並んで立っているのを観た瞬間、悪い予感が。船員のなかから向けられた銃。
一瞬で飛び散る血!。吉野ーー!!。うあああ何故またもこんなことにっ・・・。
次回でついにラスト。みんなどうなるのか、最後をどう締めくくるのか、しっかり
見届けなくては!。



          

絶園のテンペスト 第22話

絶園のテンペスト 第22幕 不破愛花  感想

冒頭、真広も吉野も幼い感じだったのでいつの話しかなと思ったら、愛花と初めて
出会った時の過去回想。こんな場面が出てくるとは思わなくてちょっと驚いた。
世界は、はじまりの樹保護で動いている。葉風、すごく複雑な立場だけれど・・・
真広と吉野に全ての真実を話した。でも・・・ふたりとも取り乱すこともなく、とても
冷静で落ち付いた反応。まるで普段通りに。葉風に怒りを向けるどころかふたりとも
感謝の言葉を。「愛花の死は愛花の責任だ」。結局、愛花の言う通り・・・。愛花の
ために、大丈夫なふりを通してしまう。しかし、そんな空気をブチ壊してちゃぶ台返し
を炸裂させるめぐむ。ハッキリ間違っていると言って、真広を殴って投げ飛ばし、
吉野も殴って顔面パンチ。めぐむが初めて男らしいところを見せてくれた。ふたりの
間違いを指摘して、だから前に進めず後ろ向きなんだ、と。「まだ何も終わっちゃ
いないよ!」。この場面のめぐむのセリフ、とてもいい。でも真広が話し始めたら
すぐにいつものめぐむに戻るところがめぐむらしい。いちばん前で戦う、そうだ、
絶園の力を持っているのはめぐむだけ。「何も始まらなくとも、僕らは終わらせ
ないといけないんだ」。深いな。吉野が倒れるコメディなところは面白かった。

みんなで集まって今後の対策を話し合い。はじまりの樹のコアである柱は各国の
武装艦が取り囲んで守っている。愛花の手紙にも詳細が追記してあった。柱を
破壊した後のことまで考える必要がある。周りの艦艇、調査船に何の被害も出さず
に破壊しなければならない。国家的なバックアップもない。限られた人数でどう
するのか・・・。こんな追いつめられた状況で、しかし不敵に笑って見せるのが真広!。
「これから先は俺が全て背負ってやる!」。まるであの時の真広だと思い出す吉野。
「俺が世界を救ってやるよ」と言いきったあの時の真広。でも今はもう、復讐する相手も
いない。それでも背負うんだな真広。吉野のモノローグ、なんだか感慨深い。真広は
ホント頼りになるしカッコイイやつだなとつくづく思う。吉野も、そうゆう思いで真広を
見てるんじゃないのかな。

愛花と初めて会った時も真広の態度は今と全く同じ。大胆で何も飾らず、正しいと思う
ことなら平然と受け入れる。真広と吉野と愛花、三人のどこか不思議に和やかな関係。
真広が提案した策とはどうゆうものなのか。真広の言葉がもの凄く現実的。「身内の
不始末は身内が責任を負うもんだ」。真広らしい言葉だ。「万一犠牲が出たとしても、
それでも樹を倒したのは正しかった。そう思える世界を俺が作ってやる」。ハッキリ
言いきる真広の、この自信はどこからくるのか。ホントカッコイイよ!。そして左門と
エヴァの、真広と吉野を巡る会話がもうストーリーが終わりに近づいていることを
強く感じさせる。まとめ的なやりとりがとても良かったと思う。吉野ははじまりの樹を
倒しに一緒に行くことを決め、真広もまた一緒に。ラストの愛花の言葉も良かった。
もうあと残すところほんの数話。どうやってはじまりの樹を倒すのか。そしてどんな
着地点に向かうのか・・・。最後までしっかり見届けたいと思う。



          

絶園のテンペスト 第21話

絶園のテンペスト 第21幕 ファム・ファタール(運命の女)  感想

海の中に突然現れた巨大な柱のような謎の物体。高さは成層圏を越えている。
これがはじまりの樹のコアブロック。愛花、すっごい強そうに見える。葉風、愛花に
全てを話した。愛花はまるで冷静。死ぬよりももっといやなこととは、もしこのまま
はじまりの樹を破壊できなければ10年以内に現代文明は滅ぼされる。コアブロックを
壊せばはじまりの樹は消滅するのか?。エヴァが真広たちに語る仮説。はじまりの樹
を倒せるかどうかの試験。樹を倒せれば合格。倒せなければ不合格で文明はリセット。
破壊せずに独自にコントロールしてはダメということらしい。絶園の樹は倒すための剣。
めぐむは真の絶園の魔法使い、愛花のバックアップのような存在。樹を倒さなければ
破滅し続ける。いろいろと複雑で凄い設定だ。

誰が愛花を殺したのか、ついにその真相に迫る。「犯人は私です!」。愛花・・・。
演劇的な仕草と口調でおどけてみせるが、唖然とする葉風。犯人は葉風か、吉野か、
あるいは愛花自身・・・と思ってはいたけれど、自殺を完全に予想してはいなかった。
その可能性もあるかな、と思っていた程度で。自分が死ぬことで、その後に起きる
全てのことが必然として進んでゆく・・・。因果関係がおかしい。激しく混乱する葉風。
タイムパラドックス?。因果。葉風も出発前に口にしていた。「私がお前の死の原因」。
葉風のその言葉に、「違います」と即答する愛花。悲劇だという葉風に、悲劇では
ないと返す愛花。ハムレットのオフィーリアではなくテンペストのキャリバンなのだと。
吉野はお前のために泣いた、の一言に表情を一変させた愛花。いきなり思いっきり
グーパンしてきた!。吹っ飛ぶ葉風。やっぱり愛花強い。しかし葉風も負けてない。
激しく口論するふたり。

はじまりの樹と絶園の樹、この世界の理の全てを知っているような愛花の口ぶり。
どちらも引かずに愛花VS葉風の戦いに。こうなるのか。愛花の動き、カッコイイな~。
長い髪も毅然とした横顔も。そしてこの印象的なモノローグ。葉風の力を次々と粉砕。
武器がどんどん形を変えてゆくのも面白い。「吉野さんと真広の未来のためなら、私も
命をかけましょう。こんな私をいつも守ろうとしてくれたあのふたりのためなら」。
ひとりだった愛花を支えた、ふたりへの譲れない想い。しかし葉風もけして折れない。
「今、この手でお前を殺してやる!」。最大級の力。この瞬間、これで愛花は命を落とす
のかと思った。しかし、赤く見開かれる愛花の瞳。爆発的な力に驚いた。葉風の
防御フィールドを素手で完全に破壊。直接力をぶつけた。絶園の魔法ははじまりの樹の
力が原動力。はじまりの力では絶園の魔法使いを倒すことは出来ない。倒れる葉風。

月明かりの下、ひとり歩く愛花の後ろ姿。何とも哀しい気分になる。全ての運命を
受け入れて、ただ素直にそれに従い、自ら犠牲になって消えてゆく・・・。
眼を覚まして走る葉風。でも・・・間に合わなかった。救うことも変えることも
出来なかった。残された手紙。墓まで走って泣く葉風・・・。あああ姫様・・・。
翌日、不破の屋敷を取り囲む群衆のなかに葉風も。窓から見える真広の姿。そして、
走ってくる吉野とすれ違う・・・。葉風の過去への旅は、とても苦く悲しい結果に
終わってしまった。それでも、みんなが待っている未来に帰らなければならない。
全てを伝えなければならない・・・。

本誌のCMにビックリした。今月でもう最終話なのか!。左門さんと同じくらい
ビックリした!。最終巻が出たら買いたいな。原作の最後もちゃんと見てみたい。



          

絶園のテンペスト 第20話

絶園のテンペスト 第20幕 フーダニット(誰がやったか)  感想

誰が愛花を殺したか、目撃者になるために愛花が殺される前の時間に戻ると決めた葉風。
過去から未来へ時間を超えてきたのと同様に、以前と同じく骨を残して肉だけを移し替える
という方法で再び無人島へ戻り、そこから不破家へ向かう計画。「どんな真相であれ、必ず
お前たちに伝える。全て残らず真実を話す」。真広と吉野にハッキリとそう伝えた。潤一郎の
言う通り、過去に飛べるなら愛花を助けられたはずで、それが出来なかったから今の現状が
あるとも思えるのだが。供物となるミサイルは早河さんが準備担当。お安い御用、か。
中央に戻れて良かったとのエヴァの言葉に、テレた早河さんがかわいかった。

その年でって、左門さん年齢いくつなんだろう・・・。「実はこれはカツラなのです」。
はっ?!!。驚く葉風と潤一郎と一緒に驚いた。「はい、ウソです」。左門さん・・・。
この口調、何回聴いても面白い。「苦労が続けば冗談も言いたくなります」。
そうですかそうですよね。左門さんホントいいキャラだ~。さて、気を取り直してシリアス。
葉風が過去に飛ぶ本当の目的とは。愛花を、殺す・・・つもり。真実がつまらないことが
いちばん怖ろしく、避けねばならない状況だと。誰かが死の責任を納得出来る形で
とらなければ・・・。姫様、そこまで深く考えていたのか。真広と吉野の愛花に対する想い
そのものをとても大切に捉えているのがよくわかる。とりあえず、もしもそんな状況であれば
という仮定の話しだし、茶目っけのある姫様もかわいい。ただ、それを聞いた左門と潤一郎
はかなり複雑そう。

美しい星空の下、愛花のことを語る吉野と葉風。やはり愛花を死なせたくない、方法がある
なら救いたいと願う吉野。それをハッキリと正直に諭す葉風。優しい思いやりと強い決意。
葉風、カッコイイなぁ。そして強い、凛々しい!。自分にとって悲劇となっても。とても純粋な
吉野への想い。全ての準備は整った。皆が見守る前で呪文詠唱。葉風、再び過去へ飛ぶ。
骨だけをその場に残し、あの無人島へ戻ってきた。時間は一年半くらい前。それを聞いた
真広は時間がないと焦るが、姫様には距離など関係ない。左門が隠していた供物もすでに
見つけた。木の人形での通信魔法はいったん解除。ここらへんから少しづつ忍び寄る不安。
300キロの海を越え日本へ。

葉風が愛花を殺すかもしれない。真広も吉野も、すでにその可能性には気付いている。
相変わらず真広の答えは冷静で現実的。そうなれば葉風を殺す、犯人が吉野なら吉野を・・・。
吉野は、もうそんな不毛なことは繰り返したくない、と。もしも自分が犯人ならば、それを
素直に受け入れる気なのだろう・・・。葉風からの連絡はなく時は過ぎ。めぐむ、特訓の
成果でいつの間にか強くなってる。世論は生贄と交換の平和を支持する声が高まり、
はじまりの樹擁護に傾いている。早河さんたちにとっては、好ましくない状況。かといって
はじまりの樹が消えれば、世界は混沌に陥る可能性が・・・。具体的な解決策はまだない。

葉風、真広たちが住んでいた街に到着。時刻は17:30。まだ時間はある。その時、道の
向こうから突然、愛花が歩いてきた。いきなり出会ってしまった。動揺を隠せない葉風。
ただの偶然にしては出来過ぎてる。すれ違う一瞬の場面に高鳴る緊張。何気なくごく自然に
すれ違いざま話しかけてきた愛花がコワい。その場はごまかしたけれど、葉風、かなり動揺
してる。路地裏に走って空缶を供物にすぐにビルの屋上へ。ひとり言を口にする葉風。
もうこの時点で何かが起きそうな凄くいやな予感が。背後から突然聞こえた声。愛花!!!。
何故ここに?!。しかも全てお見通しのような言葉。落ち着いた声で自己紹介を始める愛花。
「絶園の魔法使い」。愛花が・・・。本物の完全なる絶園の・・・。手から現れた巨大な剣!。

17話の感想に、ふと思って書いたことが本当だったとは・・・。でもこれでいろいろなことが
ハッキリしてくるような気がする。少なくとも過去の愛花の、全てを知っているかのような
謎めいた発言には納得出来る。吉野でなければダメだと言っていたことにも理由が出来る。
いやーそれにしても、スゴイ展開だなぁ・・・。



          

絶園のテンペスト 第19話

絶園のテンペスト 第19幕 願ったものは  感想

真広、吉野・・・。彼女が誰だか教えてやるという約束。『覚えているだろうか』。
哲馬、いつもの定位置。車で移動中にいきなり葉風登場。自分がどうしたいのか、
悩み続ける真広。愛花、中学生か~。年齢考えると軽く衝撃だ。葉風が同乗した
途端、哲馬の眉があからさまに八の字に。めぐむ、潤一郎にも鍛えられてる。
「だから私は姫様なのだよ。哲馬」。サラッとした一言、カッコイイなー姫様。
エヴァさんの説、文明破壊兵器は笑い話しじゃなかった。葉風に詳しく説明。
CIVILIZATION BLASTER (文明爆破)、「絶園のテンペスト」が何故こう表現されて
いるのか気になっていたけど、こうゆうことか。でも、まだまだわからないこと
だらけ。絶園の魔法使いが吉野で、はじまりの樹を倒すことになれば、葉風を
殺すことになる・・・。エヴァ、さすがに女心をよくわかってる。

墓地をひとり歩く真広。そこに偶然、吉野が!。オフィーリアの兄と恋人は墓地で
偶然、再会する・・・。真広の落ち着いた声と表情に安堵した。吉野、やっと
正直に話した。ふたりで愛花の話しをする場面、想像してた以上に微笑ましくて
穏やかでせつなくて・・・。「俺は、何も愛花に伝えてないんだ」。真広の言葉が
すごく哀しくて胸に刺さる。横顔も、いい表情だなぁ。喜んでやるのが筋、それが
お前なら尚更。真広・・・カッコイイ。なんていいやつなんだ。本当に、強いな。
ふたりで愛花のことを素直に話せる日がようやく訪れて、本当に良かったと思う。
考えは未だに違っていても、同じ道を歩ける。真広は真広で吉野を強いやつだと
思っているのがまた響く。互いの前では互いに、泣きも喚きもしてない・・・。
過去を思い出した真広の寂しげな表情と歪む口元、泣きそうな声で呟かれた
言葉が凄くせつない。それでも一人じゃない。吉野がいる。

「なにぃっっ!?」。夏村から真広と吉野が一緒に戻って来たと連絡が。左門さん、
思わぬ展開に驚愕。「わ、和解?!」、声裏返っちゃったよ。あああまた凄く
悩んでる悩んでる。ずーっと子供に振り回されっぱなし。もう助けてあげたい(笑)。
真広、吉野、葉風、左門のマンションにみんな集合でなんだかとても楽しそう。
見つめるエヴァも夏村も優しい眼で見守ってる。葉風は吉野への気持ちに
すっかり開き直ったように見える。前向きな姫様。真広と葉風のやりとりも良い。
何かのためより誰かのためのほうが強くあれる、か。誰のための戦い、なのか。
コーヒーに映った真広の瞳が印象的。エヴァ、いちばん冷静にみんなのことを見て、
分析してる感じ。葉風、吉野、真広、左門、夏村、哲馬、エヴァ、潤一郎、めぐむ。
9人全員集合。最後の果実を飛ばす前に、愛花が殺される前の時間に戻る、と
みんなに告げる葉風。そのために樽と木の人形を持ってきてくれと頼んでたのか。
次回予告、葉風は愛花に会うのか・・・。どこまで進むのか、どう締めくくるのか、
とても気になる!。



          

絶園のテンペスト 第18話

絶園のテンペスト 第18幕 舞姫  感想

吉野の彼女は愛花。そう言われても相手にしない真広。今までを思えばすぐには信じ
られないだろうけど、もっと注意深くふたりのことを見ていたら、少しでも疑いを持って
いたら、もっと早くに自分で気付いたことだろう・・・。次々と鋭い指摘をするめぐむ。
真広たちと吉野と葉風、ふたつの場所を行き来しつつ、それぞれの反応を挟みながら
状況は進んでゆく。はじまりの樹が愛花を殺した?!。激しく動揺する葉風。相変わらず
落ち着いた態度の吉野。吉野の心は何処かに置き去りにされたようで。その冷静さが
少しづつ怖ろしくなってくる。またもめぐむが、真広も吉野も大事な物を失くして感覚が
マヒしてるみたいだと鋭い発言。

気持ちを隠すのは慣れている。吉野の哀しい言葉に反発する葉風。幸せと言われても
どうにもならない。感情を失ったような虚ろな眼差し、力のない言葉。吉野の表情、
コワいくらいに空虚な瞳。愛花の死を聞かされた時の吉野の様子が初めて出てきた。
玄関に座り込んだまま動くことも出来ず。力なく語る吉野に、まっすぐにぶつかって
ゆく葉風。初めて吉野が自分の感情を爆発させた。やっと、初めて泣いた・・・。
感情が読めず、何を考えているのかわからなくて不思議な印象が強かった吉野が、
ここまできて初めて素直な感情をみせてくれた。一方の真広は、「よく考えさせろ」
と言い残し、ひとり部屋を出ていった。真広・・・。あ~左門さんがまたも、先の
読めない状態に。「全てが破綻しそうな気がする」、という不吉な言葉。葉風は
はじまりの樹にハッキリと明確な怒りを向ける。

潤一郎が見張りとしてすぐに吉野と葉風が泊る宿に。葉風の雰囲気が変わっている。
シリアスななかにもコメディあり。葉風の表情、何を思いついたのか。その頃、無言で
ひたすら部屋を掃除し続ける真広・・・。早河さんと調査に出たエヴァさん。運転手は
もちろん哲馬。錬金術、蛇のシンボル。蛇という言葉に驚いている哲馬。エヴァさん、
すごく大事なこと言うのかと思ったら、やっぱり面白い人だ。はじまりの樹を試す、
と言う葉風。葉風が倒すべきだと考えれば倒される。しかしただ覚醒のために利用
されて意志と関係なく動くようなら倒す。どちらにしても倒すんですね。

絶園の魔法使いになった時のめぐむの体型が別人過ぎて面白い。どこまで補正なの。
真広、主婦のようにサッシの掃除までしてる。かなりヤバいかも。ニュースの画面には
横浜ベイエリアとある。水のなかから現れたのは和装束に身を包んだ葉風。呪文に
応えて水中からはじまりの樹が多数出現。すぐにめぐむに指示を飛ばすエヴァ。
めぐむ、すごく素直でその気になりやすいタイプに思える。絨毯爆撃!。もう必殺技も
出来てたらしい。戦うめぐむと葉風、絶園の魔法使いVSはじまりの魔法使い。アクション
ちゃんと描いてくれて嬉しい。その光景を驚いて見つめる左門の表情が、ちょっと
あどけない感じでかわいい。めぐむの能力を高めようとして戦う葉風。この衣装は
何処から出てきたのだろう。回想、しばしの別れ・・・。別々の方向に向かって歩く
葉風と吉野。ひとすじの風が吹き抜けた後、振り返ればすでに葉風の姿はなく。

吉野はひとり電車のなか。真広から着信が。吉野、ついに真広と正直に向き合う
決意を固めた!。めぐむの前から再び水のなかに消えてゆく葉風。最後の場面の
真広、気になるー!。これから吉野と話すのか、すでに何か話した後なのか。
ドラマティックで壮大な美しい劇伴が、物語を盛り上げるうえでとても大きな
役割を果たしている感じがする。世界観そのものに合っていてすごく良い!。
予告がまた短いver.になったけど、公式サイトのストーリー欄で通常の長さの
予告が公開されてます。

絶園のテンペスト 公式サイト



          

絶園のテンペスト 第17話

絶園のテンペスト 第17幕 マリンスノー  感想

早河さん、もう職場で前線に復帰してる。早い!。すごく有能で切れ者であることを
実感した。そして凄い自信家。嫌みにも負けない。めぐむ達は本当に世界中巡ってた。
各地ではじまりの樹を消し続けているめぐむはもうグッタリ。マカダミアナッツですか。
エヴァさん面白い。二週間で世界一周ってスゴイな。樹ではなく蛇か竜、か・・・。
葉風はますます吉野を意識しまくり。ガラピシャー!、いかんっ!ってひとりで百面相を
繰り広げる葉風が面白くて笑った~。またも頭を抱えて悩みまくり。「そうだ!」「ソーダ
ですか?」も笑った。急にひらめき、彼女について聞きだそうと吉野にずいずい迫る葉風。

愛花との冬の夜、バレンタインの思い出。吉野がすごくモテてることに驚いた。チョコ、
6個ももらってる。愛花の不可思議さは過去回想が出てくるたびに増すばかり。どうにも
正体がつかめない感じがして。最初から全てを知っていて、吉野に近付いたのでは?
とすら思えてくる・・・。吉野に美人と言われて、ぱああとなる姫様がかわいい。
次は夏のかき氷の思い出。吉野に女子を近づけさせない愛花の鉄壁のガードが
コワい。早めに潰すって凄いな。キレイな顔でコワいことを平気で言う愛花。でも、
愛花の言葉を絶園の魔法使い、絶園の心と合わせて考えると違う感じがしてくる。
吉野への異様な執着ともとれる言動。愛花こそ絶園の心じゃないのかって気もする。

はじまりの樹と絶園の魔法使いを巡り各地で巻き起こる議論。早河さんと左門は
こうなることを狙っていたのか。潤一郎も左門のところに。真広、みんなが吉野を
疑ってることに気付いた。絶園の魔法使いは心と体に分かれている?!。考えすぎ
とも思われる部分がまた面白い。「吉野の彼女の身柄を押さえよう」と言い出す真広。
吉野の彼女会議、面白すぎ。みんなで大真面目に彼女の人物像を割りだそうと
白熱の議論。「書記は必要だろう」、て左門さん。期待を裏切らない人だな~。

その頃の葉風。温泉でぶくぶくしてまだ悩んでた。「世界の命運をかけたラブコメ
なのか!」、出ましたこのセリフ。会議のほうはめぐむの一言で核心に近づくかと
思ったら、かえって離れてさらにどんどん離れてる。みんな、左門さんの発言に
ハッ!としないで。めぐむにだけは総ツッコミが(笑)。葉風は、耐えきれなくなって
ついに吉野に告白。「最上級のドキドキレベルの好きだ」。かわいい表現。そして
素直に自分が考えていること、心配に思っていることを打ち明けた。それを聞いた
吉野は・・・ケータイの写真を葉風に見せた!。会議の場でも、めぐむが吉野の
恋人は一人しか考えられないと発言。「吉野くんの彼女、真広くんの妹さんじゃ
ないかな」。ハッキリ言ったよ!。ついに吉野の彼女が愛花だと明らかに!。
真実を知った葉風は、真広は、みんなどうするのか、どうなるのか。
気が抜けない面白い展開。本誌のCMの左門さんも面白かった!。